黄昏のエロゲ感想/a>

黄昏のエロゲ感想

エロゲ感想ブログ たまにオススメ書いたりする。

雨のマージナル 感想


作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
雨のマージナルは「ステージなな」から出された中では珍しいナルキッソスシリーズ以外の作品です。(初代ナルキッソス発売以前の二次創作物は除く)
その為 ストーリー上でのナルキッソスとの関連性はありません。
しかしながら描写に、何処と無くナルキみを感じる場面が多々ありましたので、出来ればナルキ後に本作をプレイするのが推奨です。

ファンタジー色強めのショートストーリーで1〜2時間ほどでやり終える事ができるので、結構オススメ。
片岡ともさんの描く世界観が好きな人には是非読んでいただきたい作品です!





[評価点]
シナリオ:B-
キャラ:B+
ビジュアル:A
世界観:A+
演出:B
音楽:A
オススメ度:A

総合点 76点





考察(ネタバレ有)


●ナルキとの関連性について
作品概要でも述べましたが、本作はナルキッソスを彷彿とさせる描写が多いです。 例を挙げると

・リンとセツミの口調が類似

・白石工務店の椅子

・河岸(砂浜)での追いかけっこ

・おまけにあるショートエピソード

などなど…etc...etc..


他にも少し捻ったものだと主人公が雨の世界へ行ったエレベーターが8F(余命宣告者が集う7Fの更に一つ上=死後により近いしい世界)で停止する事なども、もしかしたら意識して描かれた部分なのかもしれません。


リストアップしてみるとナルキっぽい描写を片岡ともさんが意図的に作中内で散りばめていた事がよく分かります。 それだけナルキッソス という作品はライターにとって思い出深い作品なのだと、よく分かります。




●テーマについて
上でナルキとの類似性を述べましたが、相違点もあります。 それはメインテーマについてです。

まずナルキについてですが、「急な日常の変化に伴う絶望や諦関・生きた証の受け継ぎ」などが主となるテーマです。

一方で雨のマージナルでは、序盤の死も生も選べない主人公の心境や一人で雨の世界で暮らすリンの感情を以ってして「変わらない日常、恒常的な世界への悲観」が描かれています。
これは真逆とも言えるテーマで、終盤でリンが現実に戻る際に郎女に記憶を消される場面など(展開上、完全に消去されたわけでは無いが…)ある意味では、ナルキシリーズ共通テーマである「受け継ぎ」を全否定しているようなものです。

私はライターの意思を読み取るタイプの考察は苦手なので何ともですが、片岡ともさん的には平和と退屈を履き違えるなと伝えたかったとか思ったりしました。




●全体を通して
本作は超短編+設定の説明が割と多いなどの事からメッセージ性や単純なストーリー性は片岡ともさんが書いた他の作品に比べて弱く、どちらかと言えば雰囲気の描写に力を入れていたように感じました。
また盛り上がりや感動シーンも薄味なので期待しすぎると痛い目を見るかもしれません。しかしながら全体的には完成度が高いのでオススメ度は結構高いです。
個人的には満足のいく作品でした。





まとめ
ステージななの中では、やや評価が低いですが流石は片岡ともさん 一定以上の水準には仕上がっていました。 こうなってくると、これから手を付ける冬のポラリスやバブルテーマの次回作にも期待が高まるところ…
ねこねこ及びステージななには、これからも良い作品を出していって貰いたいものです…

あくまでこれは〜の物語 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
シンソウノイズで話題になったメーカー Azuriteの2作品目 前作と同じくDMMGAMESでの認証が必須で中古での購入が難しいため他メーカーに比べ、やや敷居が高いものとなっており、チャレンジ精神溢れる変わり種系のジャンルでプレイヤーの予想を裏切る奇抜なストーリーです。
絵柄的に可愛らしくキャラゲーのような印象を受ける人も多いかもしれませんが、一皮剥けば萌え重視とは程遠くライターの尖った思想が伝わってくる作品となっています。


[評価点]
シナリオ:B
キャラ:A
ビジュアル:A
世界観:B
演出:B
音楽:S
オススメ度:B

総合点 76点





考察(ネタバレ有)











本作はネタバレを見てしまうと、作品の良さが激減してしまいます。
プレイ済み、もしくはネタバレOKという方のみ以降の記事を読むようにしてください。
















●ギミックについて
前半部分のAパートと伏線回収のBパートの関係性についてが、本作品における一番の目玉にして最大のギミックと言えます。

そのギミックとは何なのか?
完結に説明するならば、プレイヤーが読み進めるAパートは、主人公城一の息子である肇の書いた小説の中の出来事だったというものです。

これは、伏線を無理やり回収する力技のようなもので二度は出来ない方法です。
Aパートはブツ切りENDが多く、伏線もまるで回収できていない キャラの言動や目的も理解出来しづらいなど一つの読み物としてかなりお粗末です。 その理由は小説家としては未成熟な肇が書いた物語だったから…という訳です。

これならば、どれだけグチャグチャなストーリーでもそれ自体全てが伏線となるので、ある意味では最強の回収方法と言えます。





●ギミックに関しての感想
上で説明した小説の中だったオチですが個人的には、思ったほどの衝撃はありませんでした。この理由は構成ミスにあると私は考えました。
Aパート終了後、直ぐに肇視点で物語が始まるため最初はいきなり視点が変わったことに戸惑います。しかしある程度読み進めれば、肇=城一の息子と予測する事が容易に出来てしまいます。

これはBパート開始から肇が主人公の体験した夏を小説として書き始めるまでが長い事が原因あると言えます。「Aパートは実は肇の書いた小説の中だった!」と突然告げられるというよりも「これこれこういった流れだから、Aパートは小説の世界なんだよ〜」と丁寧に説明されている気分になってしまう訳です。

丁寧な描写が悪いとは言いませんが前半10時間以上引っ張ってきたネタバラシを行う際には蛇足であると言わざる得ません。特に今回のような一発ネタの場合、多少強引だったとしても読み手が感づく前に答えを出してしまうべきであると思いました。





●Hシーンについて
ギミックだけでは非処女ヒロインや陵辱シーンもどきの存在などからもライターの挑戦的な意図が伝わってきました。

本作の絵柄は、事前知識無しに見たら、殆どがキャラゲーだと感じるほど可愛らしい絵柄です。だからこそヒロインが非処女であったり、陵辱が行われることでギャップが生まれます。しかしコレもギミックと同じく中途半端な印象を受けました。非処女とはいえ彼氏とは別れていたり、挿入無しの陵辱であったりとどっちつかずです。少しでも陵辱要素が出た時点で、イチャラブ好きからの評価は得られなくなってしまうのは分かりきった事である訳です。ならば、いっそのこと振り切ったレイプシーンなどを入れるなどして尖りきった作品に仕上げるべきだと個人的には考えてしまいました…





●テーマについて
他の作品と比較しても本作はかなりメッセージ性の強い作品です。それらは、以下の項目についてのライターの否定的な意見が多く描写されていました。


・ソシャゲの課金
・ネット依存症
・ネットでの暴言
・LINEの危険性
SNSライブチャットで未成年淫行等々…


まとめてしまえばネット社会への批判と警笛です。このテーマについて、とやかくいう気は有りませんがネットに触れる機会が多くツイッターや他のSNSをやっている人が多いエロゲーマーという人種に対してエロゲというパソコン(ネット)を利用した媒体で書く内容では無いんじゃ無いかな〜と思ってしまいます。
情報化社会の時代に取り残されたライターの理不尽な怒りが伝わってくるようで、微妙な気分になってしまいます。

ただメッセージ性という意味では過去 類に見ないほど強い思いを感じたのである意味ではライターの思惑通りになってしまったのかなー?とか考えたり考えなかったり…







気になった点

●タイトルについて
某批評サイトにてタイトルの意味について触れられてる書き込みがいくつか見受けられました。それらを要約するとタイトルの意味が深いといったものになります。
しかし私的にはイマイチ「あくまでこれは〜の物語」というタイトルを上手く考える事が出来ず、開始時に出てきた「あくまでこれははじめの物語」という文章から、本作は全て主人公(城一)では無く、その息子(肇)の物語だよ程度の解釈しかできませんでした…… 批評空間では 深い意味について詳しく書かれていなかったので、理解出来た方がいたら教えて欲しかったりしますw





まとめ

要所要所で光る部分はあるが、全体で見たらパワー不足感が否めない本作
ギミックの奇抜さで勝負するならば、ネット批判などの無駄なメッセージ性など入れずにシナリオの面白さ一本で堂々と書いて欲しかったです。

総合的にはやや期待はずれ
少しズレれば好みドンピシャの作品になっていた可能性があるだけに凄く残念です。評価点はギミックと原画、OPの貢献度がかなり大きいかな…

アメイジング・グレイス 感想

作品紹介・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
2018年ごろの発売直後から一気に話題を掻っ攫った作品です。
内容としては、キリスト教を軸にサスペンスとファンタジーを織り交ぜた感じ?
伏線回収がメインの作品ですが、ありがちな難解さや人を選ぶ設定が無く、言ってしまえば究極の番人向けシナリオです。
自分は割とハードル上がった状態でプレイしたのですが、それでも十二分に楽しめたので、予約して買った勢の衝撃は凄かっただろうと想像に難くありません。

[評価点]
シナリオ:S
キャラ:A
ビジュアル:A-
世界観:A
演出:B-
音楽:B-
オススメ度:S+

総合点 86点



評価点詳細(ネタバレ有)












[評価点詳細]

・シナリオ:S
文字通り素晴らしいシナリオでした。
メインの伏線回収は勿論の事、ギャグシーンが多い訳では無いのに日常シーンであまり退屈しない事から会話のテンポなどに気を使っているのが感じ取れます。
話題になるのも当たり前…


・キャラ:A
テンプレと言えばテンプレですが、ただ1人キリエに関して他と比べても図抜けています。
自分は終盤のネタバラシ直前まで騙されたままでした…


・ビジュアル:A-
可愛いらしい絵柄ですが、ややファンシー過ぎる気がしなくも無いです…
このせいで評判が良くても手に取りづらい人がいても不思議では無いと思います。 もう少し作風にあったキャラデザの方が良かった感

・世界観:A-
広義でのクローズドサークルな舞台設定とヨーロッパと日本の文化が入り混じって、何とも言えない世界観に仕上がっています。


・演出:B-
本作のやや残念な部分…頑張っているとは思うのですが、もう少し工夫が欲しかったです。
特に終盤でタイトルでもあるアメイジンググレイスがBGMとして流れる演出が、ユネの歌う場面では無くサクヤの告白で使われたのは納得いきませんでした。


・音楽:B-
クリスマスソングのアレンジcerなどは良いのですが、オリジナルのBGMがとにかく地味で印象に残りづらいです。
もう少し頑張って欲しかった…


・オススメ度:S+
システムがイマイチなのとBGM、演出が平凡である事以外は、ほぼ全てにおいて一級品なので、プレイして損は絶対にしないと言えます。
個人的にもかなりオススメ


考察・気になった点

[考察]

●構成について
本作は少し変わった構成をしていたのが特徴です。一般的に伏線回収に力を入れた作品は、ヒロインの個別ルートで伏線を張って、最後のトゥルールートでそれらを回収するのがよくある流れです。
一方でアメグレはキリエ→サクヤ→コトハ→ユネorサクヤといった流れで進んでいきトゥルーENDや所謂メインヒロインENDが無く ユネorサクヤルートでもキリエやコトハに見せ場を作り(何ならキリエが一番美味しい場面を持っていったまである) ヒロイン毎の差が広がり過ぎないように配慮されていた節が感じられます。
このような他との違いも人気作となった要因の一つでは無いのかと考えられます。




●伏線について
本作の一番の見せ場で基本的には、分かりやすく丁寧に描写されている事が多いです。その為ある程度のプレイ本数をこなした人だと予想で来てしまう展開は多いかもしれません。実際 自分の場合は、サクヤのループや実行犯ギドウ先輩である事 街の存在理由などは当てる事が出来てしまいました。

ですが、ある程度までは予想できても一番盛り上がる部分である文字の存在とキリエの演技に関してを見破る事が出来る人は多く無いと思います。

特にキリエの演技は、
・爆発シーンの無いアンナの映画をリスペクト
・キリエルートラストの発言
・女優キリエの大ファン
・学園長のテストに引っかからない等々

爆発好きが演技である知った上でプレイすると、これでもかと分かりやすく描写されているのにも関わらず最後まで見破ることが出来ませんでした。
キャラ付けの為の設定は、シナリオにあまり組み込まれないといったある種のメタ的な面の裏をかいた素晴らしい設定だと思います。

その他の伏線に関しても、ギドウが見張ってる馬小屋の馬が不自然に放たれたりサクヤの差し入れが枕カバーからタオルに変わるなど、分かりやすく且つ不自然では無い表現や描写がされていました。
もののあはれは賽の頃の琥珀ルートでも思いましたが、アメグレでも、やはりこのライターは天才なのでは?と思ってしまいましたw




●リラについて
割と直球の伏線貼りやストーリー展開だったアメグレの中であった唯一のミスリードが、リラの正体についてです。
終盤まで意図的にリラ=リリィ先生だと思わせる描写が多いように感じました。
(リリィ先生ルートで待ち合わせに来なかった直後にラジオ放送、名前の響きが似ている、主人公の聞き覚えのある声等々)

結局リラの正体は時を巡るアンナでしたが、ネタバラシの時は思ったよりアッサリ気味で盛り上がりに欠けたのでわざわざミスリードっぽくする必要があったかな〜?とは思いました。





●アンナについて
二代目の街フォークランド出身で聖アレイア学園の生徒、尚且つ主人公と同じように青の林檎を食べた者として登場したアンナ。
不自然に主人公を助けた部分や私の時発言 フォークランドが一代目と三代目の街とは違い何事も無く機能停止した事から恐らくは、林檎の力でフォークランドでのアポカリプスを食い止めた人物なのだと推測出来ます。

因みにミスリードであったリリィ先生との関係性はEDムービーにリリィ エヴァーハルトとアンナ エヴァーハルトが並んでいたことから親子で確定だと言えます。



●テーマについて
本作のテーマは変化と停滞だと私は考えました。キリエ&サクヤルートでは壁を突破して逃げる事で変化を、コトハ&ユネルートでは壁の中で生き残る道を選んだ事で停滞を表現していました。
その為どちらが悪くてどちらが良いと作中では明言されていませんが変化にしろ停滞にしろ自分の状況知った上で選ぶ事が重要なのだといえます。
各ENDのアフターストーリーでも外の世界(自分の状況)を知った上で街に残る(停滞の)選択をしている事からも、この事は分かります。

テーマに関しての率直なまとめとして、アメグレはメッセージ性はそこまで重要視してないように感じました。



[気になった点]
やはり一番気になったのは、環境&システム面です。システム音量設定なし、オートモードにすると画面の端にずっとオートモード中のマークが出続ける等々。もう少し頑張って欲しかったかなといった感じ。

次に気になったのは伏線関係です。本作のライターは、物凄く丁寧に伏線を貼っており ポッと出の展開をしないようにしていたとプレイしていて思いました。
しかし唯一 サクヤとギドウの兄妹設定に関しては、特に伏線が無いように感じ(一応サクヤがギドウのチェスに一番付き合ってくれるなどはあったが…)この点はストーリーでも割と重要な部分だったので何だったんだろーなー?と思ってしまいました。


総評
[総評]
例えるなら万人向けを極限まで面白くしたといった印象の本作品。
基本に忠実で分かりやすい初心者向けのシナリオ且つある程度プレイした人でも十分楽しめるギミックを交えたストーリーで個人的にも大満足の出来でした。このライターさんの作品は次も買おうと思わせてくれるぐらいには良い作品!
総合的に見れば名作といっても過言では無いと言えます。

Omegaの視界 感想


もくじ









作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
比較的マイナーな同人ギャルゲーで全4部作からなるシリーズ物のギャルゲー
ジャンルとしては伝奇モノで、独特なテキスト表現や設定の深さ、伏せ字を多用した伏線の貼り方などなど、理解するのに時間かかるため、考察が好きな方にオススメできる一本です。
逆に言えば、かなり気合を入れてやらないと前半部分で嫌になってやめてしまう方もいるかもしれません…


[評価点]

シナリオ:A+
キャラ:S+
ビジュアル:S
世界観:A
演出:B
音楽:A
オススメ度:D-

総合点 89点



作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)











[評価点詳細]


・シナリオ:A+
大筋のストーリー自体はありがちですが、設定の練り込み具合と大量の伏線を
張り巡らして尚且つそれらを回収怠らなかったのが評価点です。


・キャラ:S+
メインとなる登場人物達はしっかりとキャラが立っており、それぞれの役割に沿った魅せ方がされています。
特にメインヒロイン?である宮さんは、悪役なのに憎めない、けれど好きにもなれない そのギリギリのラインを攻めた良いキャラ設定で非常に魅力的に見えました。


・ビジュアル:S
古さを感じさせない絵で可愛さの中に、何処と無く不気味さを感じるデザインです。個人的にキャラ設定と並んで本作の高評価ポイント


・世界観:A
ネコを中心に伝奇や魔法、SFなどを肉付けされた世界観
一見小難しいく感じますが、読み込めばそれほど理解しづらいものでは無いのも好印象です。


・演出:B
印象に残っている演出は1章シキのはじまりのラスト、タイトルの伏線回収とネコ語からのEDはかなり良かったです。
しかし、それ以外がイマイチパッとしなかったので、もう少し頑張って欲しかった感はある…


・音楽:A
印象的なBGMが多かったように思います。 あまり其方界隈には詳しくないので確証はありませんが、なんでも音ゲーで有名な方がBGM担当をされてるらしいです。


・オススメ度:D-
評価点自体は高いですが、やはり難解さがトップクラスなのでオススメはできません。
初心者だけでは無くある程度エロゲに慣れた人でも少し厳しい作品かもしれないです。




考察・気になった点

[考察]

まずは、用語やシナリオの最終的なまとめからしていきたいと思います。

アキかけたシキのアイまでの考察はこちら(https://erg0327.hatenablog.jp/entry/2020/01/28/175203)なので先にこっちを読んでからの方が理解しやすいかもしれません。





●用語説明

本編に出てきた重要な用語を簡単に説明していきたいと思います。


・魔眼の刺し手
男の魔眼質の事
特にGW(GreenWood)と呼ばれるものは直接ネコガミと同化する事ができ、戦闘能力が格段に上がる。
Omegaの視界では、3人の魔眼の刺し手が登場した。(主人公、貴奴、カルロサ)


・雫
雫を持つ人物がいるだけで、その周りで事件やらが起きる能力
簡単に言ってしまえば主人公体質兼主人公補正のこと。


・三重偉大
魔眼の刺し手、イツワ(10番目)の継承者、雫の3つを持ち合わせた人物のこと。


・ツェロル
ネコガミを自然発生させるもの
本編では結局登場することは無かった。


・C
CAT 要はネコガミの事


・D
DOG ネコガミが移行して次のステップへ進んだ存在
利己的で他者を利用する孤高の存在であるCに対して集団に属し人を信じる性質を持つ。










●WCLについて

ミルハとカルロサがLuLeから逃亡後に作った組織
下部組織にネコガミを宿した紙(封紙)を使用するcoven


・coven
WCL傘下の組織、ネコガミ遣いと洗脳されたLuLeの残党から成る集団で主にネコガミの回収を行なっている。


・飯窪家
イツワ(10番目)が魔眼の刺し手に取り憑き世代を紡いだ家系
8相が所持しているイツワ(1〜8番目)を取り戻す為にWCLの仲間となる。


・月狂跳
ネコガミを宿した封紙の事
それぞれ得意な役割があり 役割ごとPHASE1〜10のナンバーが割り振られている。以下がその特徴

1:斬撃による攻撃
2:隠匿や防衛などの守り
3:治癒
4:作成や改造
5:洗脳
6:相手の力の吸収
7:力の増幅、限界突破
8:不明
9:飛行能力
10:取り憑き能力


・WCLの目的
基本的な目的は、月狂跳の回収 魔眼の刺し手の完成 ツェロル回収等だが、一番の目的は楽しむ事であり、LuLeとのいざこざもWCLにとってはゲーム感覚の遊び扱いしている。










●LuLeについて

アリスの血を濃く受け継いだ8人の魔女とその信者達の組織


・WE
8人の魔女が使役するネコガミの集団


・8相
レミリアを連れて逃げ出したエンドルが選律と共に作り上げた、ネコガミ遣いの家系 各家系ごとにイツワのかけら(1〜7番目)を所持しており得意な分野が決まっている。


・LuLeの目的
カルロサとミルハによって壊滅させられたLuLe及びWEの再構築と、それに伴うベロアとミリアムの若返り。


・冬夏が8相を憎んでいた理由
男のネコガミ遣い(魔眼の刺し手)が8相の家系に生まれるたびに処分(殺害)されている事を知ってしまったから。
基本的には1相である綾目が処理係で冬夏の代では姫様が担当していた。











●個人ごとの目的

WCLとLuLeも一枚岩では無く それぞれに思惑があったので、それらをまとめてみたいと思います。


・カルロサの目的
妹であるミルハに遊びを提供すると共に自分自身も楽しむ事が出来るゲームを作り上げる事


・選律の目的
ミリアムとベロアを殺害して、事実上の8相ボスになる事


・西石貴奴(音)の目的
8相が所持しているイツワのかけらを集め、男から女の身体へと移行する事


・道具の目的
不明
貴奴のための行動にも見えるが全体的によく分からない行動が多い。
最後に自分の役割はまだあるような事を呟いて消えたが、その伏線は回収されていない。








●過去にあった出来事


・LuLeとWCLの過去

魔女の始祖アリス誕生

アリスの血を引いた8人の魔女とその賛同者による組織「LuLe」と魔女の使い魔であるネコの組織「WE」の誕生

LuLeの仲間?である白のミルハとその兄(男の魔眼持ち)が逃亡 (兄が妹の為にしたなにかがLuLeの怒りをかったせい?)

兄妹を追った最強のネコ 黒のイツワ(LuLeの仲間?)が魔眼の刺し手(逃げた兄妹の仲間)と相討ちになる

イツワは1〜10に分裂し、10番目が魔眼の刺し手の死体に取り憑く

逃げた兄妹は魔眼使いを集め(WCL、coven誕生?)LuLeの襲う

兄妹に撃破される事を恐れたエンドルがドレミリアを連れて日本へ逃亡
この時に選律と出会い 8人の素質のある魔眼持ちを集めて8相(綾目、三春、永久、奇士、玉梓、玖威、狩屋、大黒(ミリアムの代理?))が誕生

レミリア、エンドル、ミリアム以外のLuLeメンバーを改心又は撃破成功

ミリアムがドレミリアを連れた選律と出会う、 ミリアムは、この時壊滅したLuLeの再結成を決意

レミリア死亡、エンドル記憶操作はこの時期か?

黒のイツワ(10番目)が魔眼の刺し手の家系に顕現、8相から残りのイツワ(1〜8番目)を取り返すため白のミルハの仲間になる

その後作中の時間軸で、LuLe側とWCLの対立進行中




・主人公の過去

ミルハとの話し合いでWCLの傘下にくだったイツワ(10番目)が主人公の身体を奪い転生

この際イツワ(10番目)はイツワ(9番目)が発見されるまで眠る事になっていたがミルハを疑い、そばで見張る為に自信の記憶にロックをかけた。

つまり主人公の人格=記憶を失ったイツワ(10番目)となる。

数年後に主人公(イツワ)は記憶を失った状態で、道具、貴奴、冬夏、姫様、カルロサと海岸で出会う。

この時にカルロサ、冬夏と共にシロ(人形に扮したネコガミ)を砂浜に埋める

以降記憶を失ったまま作中の時間軸へ


・西石貴奴(音)の過去
玖威家にて男として誕生、規則に従い殺処分になる筈だったが道具により真然名無へと引き渡される。

道具により教育を受け成長

数年後、主人公や冬夏と海岸で会合

男でありながら主人公に恋をしてしまう。(この時の感情が後に起こす8相殺しの直接的な原因となる)

以降作中の時間軸まで成長










●本作のメインテーマ

本作品のメインとなるテーマは、「対称な二つの違い」であると考えます。
C(猫)とD(犬)、Y(男)とX(女)、黒(イツワ)と白(ミルハ)、WCLとLuLe等、作中で様々な対象となる物や人物が登場します。この2つは相反するだけあって、お互いの事を理解することは決して出来ず双方 自分の方が正しいと思って行動をしています。それ故に争う事あったとしても、お互いに理解できなくとも、寄り添って生きていくことは出来る。
簡単な文章になってしまいましたがライターが表現したかったのはこんな感じのことなのかなぁって思います。


なんかフェミニストとオタクみたい…










●未回収の伏線

・福音光輝十二の悲劇
シキのはじまり序盤で出てきた単語だが 以降一度も登場せず、結局何の事なのか一切不明


・イツワ(9番目)の行方
EDムービーに出てきたコトハネが9番目である事は間違い無いが作中では結局登場せず、ムービー内でかれおの手に渡っている事が判明したのが違和感


デウスエクスマキナ
全てを終わらせる機械仕掛けの神らしいが結局顕現する事は無く謎のまま。


・エンドルファについて
レミリアを連れ去り8相誕生のきっかけとなって人物で真然名無によって記憶を戻されている場面まであるのに結局招待が判明せず終わってしまった。
状況的に判断するならば、同じく名無によって記憶をいじられていた描写があるチノが最も怪しいが断定は出来ない。










●疑問点

・カルロサとミリアムの確執
カルロサが何を行なってミリアムと対立したのかが不明瞭
死んだミルハの人格をネコガミの身体へと移したのだと推測出来るが、なぜそれがミリアムの怒りを買ったのかが不明


・魔眼の刺し手について
イツワ(10全)と刺し違えた刺し手の身体は、人格がネコガミに移り不要となったミルハの骸だと思われる。しかしながら、その骸に入り込んでいた人格が不明
最も可能性が高いのはミルハが移ったネコガミの人格か?











総評

[総評]

読みにくい文章と難解な設定、絵柄やBGMが良くても最後まで完走出来る人は多く無いであろう内容です。
しかし商業モノでは表現できない本作のような人を選ぶ一点集中型の作品は同人ならではのモノであり続編も是非プレイしてみたい…そんな風に思える出来栄えでした。総合的にはかなりの良作であると感じました。

Omegaの視界 個人的メモ




もくじ

概要

Omegaの視界 アキかけたシキのアイまでに開示されている情報を自分なりにまとめてみました。

完全に自分用の考察をブログに載せているだけなのでおかしい部分もチラホラあると思いますがご了承を。






登場キャラ

シキのはじまりで登場した人物


飯窪真言(マコト)
主人公

飯窪現実(アラミ)
主人公の母

飯窪知狡
飯窪 本家の当主 主人公の叔母

飯窪源四
主人公の祖父



宮岡門王水(カドミ)
通称宮さん ねこざんまいの店主


西石貴奴
自称主人公の幼馴染


千野チノ
マスクをした謎の女 飯窪側の人間


三春冬夏(フユカ)
三春家の息女 生まれつきの金髪

三春のぎか
三春家 現当主


狩屋寧子 ねいこ
克杖の母

狩屋克杖
狩屋家の息女 身体能力が高く頭も良い


綾目姫様(きさま)
嘉多里辺茶屋の次女

綾目在夜 ありや
嘉多里辺茶屋の三女


永久卑尊
三春お抱えの医師 永久家


奇士道具 きさむらどうとも
西側の三春系列


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アキかけたシキのアイで登場


大神雪鳴
真言の友達 霊視能力あり


かれおの仲間たち4人(全員偽名)

みみみ=元気ロリ娘
アイ=ツン眼鏡
アルコ=おっとり不思議ちゃん短髪
サクラ=暴力女 褐色 Iron


玖威価無
玖威家の当主?


玉梓選律
西部のトップ玉梓の当主?






●登場キャラ(不明確)

アリス


ミリアム
8相のボス的な存在


赤の女王
状況的にミリアムの可能性大


ベロア
ミリアムの使役するネコ
正式名はケルベ=ロア


レミリア
ミリアムの妹
三春の始祖 既に死亡



鍋島竹争
本名はエンドル・ファ
8人姉妹の生き残りネコのガルガルを使役 現在記憶喪失中


真然名無
WC_001:GM
鍋島竹争の記憶を戻そうとしていた人物 GMゲームマスターの略称か?
ノート様と呼ばれており 司書長のお気に入り






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登場する組織と目的

omegaの視界には大きく分けて二つの組織があると考えられる。

一つ目が赤の女王率いる8相の集まり

二つ目が白のミルハ率いるcovenおよびWCL
主人公の家系である飯窪家が白側に在籍しているかは不明



この二つの組織は対立していると考えられ、白&黒側の目的は「ツェロル」の回収及びミルハの片割れを取り戻す事、魔眼の刺し手の完成

現状「ツェロル」が何かは不明だが、描写的に目的達成よりも暇つぶしのゲーム感覚といった部分が強いと思われる。



赤の女王側の目的はアリスの血族であるLuLeの復活が目的 その為には「ツェロル」が必要


シキかけたアキのアイ終了時点ではこの二つの組織が水面下で活動を続けている場面がメインストーリーとなっている。







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描写のまとめ

作中に度々出てくる意味深な描写を現状わかる範囲でまとめてみました。
●は各章のタイトル


シキのはじまり

●しろおにしろうるり

ミルハの兄と偽りの黒は同一人物でなはない

白黒の目的
ツェロルの回収
ミルハの片割れを取り戻す事
魔眼の刺し手の完成






●REDQUEEN
[アリスの血はふたたびめぐる 二度巡る 再び廻る]
過半数が殺された8人姉妹(LuLe)の再復活の比喩?

LuLe=Lunatic Leap






●古き魔物達の騙り

ミリアムと選律の会話

東家の3と1の当主殺害される 7の当主も襲われる
3は永久 1は綾目

7の家は妊娠中=狩屋家で確定

ツェロルはLuLe復活に必要






●E.O/XY 以下略
殺人事件の犯人と謎の人物×2の会話

殺人事件の犯人は男の魔眼持ち
犯人は薬を服用しないと殺人衝動が抑えられない






●桂女
選律とミリアムの会話

レミリアの血族である三春家は8人姉妹確定
残りの6家は候補に過ぎない






●White Corpuscel
白のイツハと謎の人物の会話
ゲームの指示をしているか?

彼=主人公 又は偽りの黒

三重偉大の完成とは?






●新しき魔者達は以下略
永久卑尊と三春のぎかの会話

Miriam.SHOB =ミリアム

綾目と同じ事とは?


白のイツハ側は自由にネコを使役できる。






●Note=Due
WCLの三重偉大に対する記録






●Mの飛沫
ミリアム視点の回想

選律がドレミリア連れてミリアムの前に現れる。

レミリアを長として7人を携える。

ここで言うミリアム視点のドレミリアとは、ドレミリアの血族である三春のぎかor冬夏の可能性大→後のES/eight以下略にて本物のドレミリアであったと判明

選律はミリアムに不死を与えられている。






●ES/eight以下略
Mの飛沫でミリアムが触れたドレミリアを連れ出した妹(エンドル=ファ(鍋島竹争たから)の回想シーン

「ツェロル」=パストラリーの猫
ツェロルは物では無く元は人だったネコ?
連れ出した先で選律と出会い 選律は自分含め6人の魔眼持ちを見つける、7人目はドレミリア(後々の三春家)


黒のイツワは魔眼の刺し手と相打ち
白ミルハの兄と相打ちになった魔眼の刺し手は別人だが、男の魔眼持ちという共通点あり
魔眼の刺し手を差し向けたのは8人姉妹の敵 黒のイツワと8人姉妹の関係性は不明

魔眼の刺し手=その身にネコを纏いて=ネコを使役するのでは無くネコに変幻すると予想

イツワは1〜10に分かれる ただし9と10は紛失







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アキかけたシキのアイ

●我がハイは●●でもある
白のミルハとイツワ(10番目)の会話

ES/eight以下略での判明した黒のイツワは魔眼の刺し手と相討ちになった出来事の後 イツワは10番目の力で刺し手の骸を操り、子をなし代を重ねた。
紛失した10の居場所判明

元々黒のイツワは白のミルハの敵であったが、魔眼の刺し手の身体を得たことにより味方になる(身体に影響された?)

「WE」はネコ 「LuLe」は魔眼使いの組織

分かれた10番目以外のイツワ(1〜8番目)は8相が所持している、9番目に関しては居場所不明

イツワ(10番目)は白の傘下に入り、ミリアムを駆逐、8相の奪ったイツワ(1〜8番目)を取り戻すことになった

本来、イツワ(10番目)が奪った魔眼の刺し手の家系に男が生まれた場合のみその男の身体にイツワの意識が顕現するとされている。
しかしこの章では女の身体に顕現しており異端現象とされていた。






●Re “T” same以下略
LuLeの生き残り鍋島竹争(エンドル=ファ)がWC_001:GM真然名無に話しかけられている場面

記憶操作されている鍋島竹争の記憶を戻そうとしている

記憶操作を施したのはLuLeの誰かか?

真然名無らしき人物のCGあり






●しろのくろにくる以下略
黒のイツワが魔眼の刺し手と戦い10のかけらに分割、その後10番目のみ相討ちとなった魔眼の刺し手の骸に入り込む描写






●grin like以下略
殺人事件の犯人(男の魔眼持ち)の心理描写

殺人衝動に抗いながらなにかの目的を果たそうとしている?

犯人のCGあり






●弦召そ待つ
主人公が過去に女の子と海で遊んだ回想シーン

CGから、主人公の幼馴染は、きぃではなく冬花であると判明






●試写の武闘
謎の人物目線の描写

白のミルハとその兄カルロサ(名前発覚)がLuLeと対立する事になった理由が描写されている

この章によるとミルハは一度死んでいるが、後にカルロサと共にLuLeから逃げている

LuLeと対立する事になった原因=死んだミルハを生き返らすために行った何かと予想






●十三(昼、夕 以下略
ミルハとチノの会話

ノート様=WC:001GM確定
ノートは司書長であるミルハの兄カルロサのお気に入り





●-ess、+antiESS以下略
真然名無と謎の人物の会話
作中開始時の18年前に魔眼質の男子が誕生した時の描写


ここで登場する人物が西側にしては訛りが無さすぎるとツッコみを入れられている事から同様の描写があり一人称も同一であるため この人物は奇士道具である可能性大


8相側で真眼の男の子が生まれるが、8相のボス ミリアムが魔眼の男に対して良い印象を持っていなかった。
そこで奇士道具が秘密裏に真然名無へ赤ん坊を譲渡した。









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全体のストーリー

これまでの情報を整理して作中ストーリーの流れを自分なりに考えてみました。


魔女の始祖アリス誕生?

アリスの血を引いた8人の魔女とその賛同者による組織「LuLe」と魔女の使い魔であるネコの組織「WE」の誕生

LuLeの仲間?である白のミルハとその兄(男の魔眼持ち)が逃亡 (兄が妹の為にしたなにかがLuLeの怒りをかったせい?)

兄妹を追った最強のネコ 黒のイツワ(LuLeの仲間?)が魔眼の刺し手(逃げた兄妹の仲間)と相討ちになる

イツワは1〜10に分裂し、10番目が魔眼の刺し手の死体に取り憑く

逃げた兄妹は魔眼使いを集め(WCL、coven誕生?)LuLeの襲う

兄妹に撃破される事を恐れたエンドルがドレミリアを連れて日本へ逃亡
この時に選律と出会い 8人の素質のある魔眼持ちを集めて8相(綾目、三春、永久、奇士、玉梓、玖威、狩屋、大黒(ミリアムの代理?))が誕生

レミリア、エンドル、ミリアム以外のLuLeメンバーを改心又は撃破成功

ミリアムがドレミリアを連れた選律と出会う、 ミリアムは、この時壊滅したLuLeの再結成を決意

レミリア死亡、エンドル記憶操作はこの時期か?

黒のイツワ(10番目)が魔眼の刺し手の家系に顕現、8相から残りのイツワ(1〜8番目)を取り返すため白のミルハの仲間になる

その後作中の時間軸で、LuLe側と白側の対立進行中






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疑問点

現状の疑問点をわかる範囲で考察していきたいと思います。


「月狂跳とは?」
恐らくはネコを紙に封印したもの
本来は白側の秘術であったが、何故か8相も使い始めたことから白のミルハは味方に裏切り者がいると邪推している。





「三重偉大とは?」
不明





「姫様が主人公に好意的な理由」
不明、単純に好み?






「宮さんの正体」
アキかけたシキのアイ序盤[我がハイは●●でもある]の章にてミルハとイツワ(10番目)の会話しているシーンが出てくるが、この際に映り込む下半身が宮さんの服装と酷似している。
そのため現状はイツワ(10番目)が最有力と思われる。





「ネコの萌芽(ツェロル)とは?」
不明だが、無機物ではなく生物である可能性が高い




ノートとは誰のことか
真然名無で確定






「白のイツハの兄とは?」
登場はしていないが、今作のボスであるのはほぼ間違いなし。





「主人公の存在理由」
最初は、イツワ(10番目)を宿した肉体と考えたが、それだと宮さんの正体と齟齬が出てしまう。
単純に貴重な男の魔眼持ちというだけか?





「イツワが奪った魔眼の刺し手の家系」
宮さんの正体がイツワ(10番目)出ないとしたら時点で怪しいのが主人公となる。
よって飯窪家が魔眼の刺し手の家系の可能性大





「呼び水たる月の雫とは?」
不明


主人公が劇で見たネコの化け物
劇の目的は魔眼持ちを見つけるためっぽい描写があるので、魔眼持ちにのみ見える魔術か何かか?

この際8相側に主人公が魔眼持ちだとバレなかった理由は、宮さんのチョーカーのおかげ?






「玄の森殺人事件の犯人」
18年前に道具が名無に預けた赤ん坊






「試写の武闘について」
この章では、眼鏡をかけた男が出てきたがこの正体が不明である自称イツワの片割れと述べているので、かれおから、黒のイツワの兄弟である「茶黒の首(オウト)」扱いされている大神が有力か?

ただし殺人事件の犯人だと思わしき赤ん坊と同一の目(赤色の目)をしている点が少し気になる…





「真然名無の正体」
真然名無のCGが●Re “T” same以下略にて出てくるが、その見た目が西石貴奴(にしいしきぃ)と非常に酷似している。
ただし眼の色の判別が難しいの確定ではない

名無は道具と裏で繋がっている可能性があり、道具が診療所にいるのは貴奴(名無)と会話するためだと推測出来る








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まとめ

とりあえず現時点で確定、推測出来ることを書いてみました。
アキかけたシキのアイ終了時点である程度の物語が分かるのは流石ライターさんといったところですかね〜

みずいろ感想(簡易版)

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
ねこねこソフトけんちゃんシリーズの一作目 過去の行動により現代が大きく変わるみずいろシステムの元になった作品です。
ねこねこソフトの中でもかなり古い作品なので、演出面やビジュアル、システム周りに不備はあります。
しかし片岡とも氏の書く所謂ねこねこっぽい、あの独特の雰囲気と表現は最近の作品と比べても遜色無く、むしろ作られた時代が古いからこその強みがシナリオの良さを際立たせています。

本作のライターは、米村純一氏と片岡とも氏の2人ですが、片岡とも氏の手がけたシナリオは日和ルートのみで 残りの4キャラに関しては全て米村純一氏が書いています。
評判的にはどうしても、ねこねこの顔である片岡とも氏が担当したルートの方が良い評価を得ていますが、他ルートも決して悪い訳ではなく、短くまとまった泣きゲーよりのストーリーとなっています。


[評価点]
シナリオ:A
キャラ:B+
ビジュアル:B
世界観:B+
演出:B+
音楽:A
オススメ度:B+

総合点 77点





考察(ネタバレ有)

●過去編について

みずいろは過去の思い出が重要なテーマだけあって先輩除く全てのルートで過去の出来事が重要な意味を持っていました。特に日和ルートとむつきルートでは、それが顕著に出ていたと思います。
それだけに過去編が本編に比べて圧倒的にボリュームが少なかったのが少し残念です…

またけんちゃんシリーズには過去編の前にプロローグがあるのが定番ですが、初期の作品でまだブランドの方向性が定まっていなかったのか本作のプロローグは非常に短かったです。
個人的には、ねこねこの真骨頂は、このプロローグにあると言っても過言ではないと思っているので、この点も残念…






●日和ルートについて
日和ルートは、みずいろ一番のメインストーリーだけあってシナリオや演出に力が入っていました。
ここでは、その日和ルートについて考察していきたいと思います。




・主人公との別れ
日和ルートでのみ、幼少期に日和が引っ越してしまい主人公と離れ離れになってしまうイベントが起こります。
片岡ともさんにとってこの離別というテーマには大きな思い入れがあるようで、みずいろ以降の作品にも、度々出てきます。
簡単に説明してしまえば要は、離れてしまった、幼馴染が再び巡り会う話な訳ですが、簡単な構成を説明すると
「プロローグでの出会い→過去編での別れ→現代で会合→再び別れ→再度会合」
このような流れで進んでいきます。
出会いと別れを繰り返すストーリーなので終盤では、主人公の決して日和を離さないといった思いがよく表現されていました。
文字通りキャッチコピーにもあるように…離れえぬよう、流されぬよう、ぎゅっと…という訳ですね。

それ故に “過去編について” で触れたように過去編のボリュームが少なく、1度目の出会いと別れがイマイチ伝わってきづらい問題があります。
もしかしたら、あえて別れをアッサリ気味にする事で離れて始めて知る大切さを表現したかったのかもしれませんが、であるならば主人公が涙したシーンをもう少し詳しく描写した方が良い訳ですしね…





・日和の記憶について
ルート終盤で、日和の生き霊(作中で名義されていないが恐らくこの表現が一番近い)消滅後に主人公は本物の日和と再会します。
個人的には、ここで生き霊時の記憶を戻して完全ハッピーエンドにしても良いと思った訳ですが、あえて記憶を失ったままにする事で別れと出会いを同時に表したのは流石と言わざる得ません。

失ってしまった日和(生き霊)の意思を受け継ぎ 再会した日和(本体)と一緒に歩いていく、そして最後にストローの指輪の展開を入れる事で御都合主義にならない程度の幸せを与える...
非常に良く出来た ライターの離別への思いが伝わってくる完成度の高いストーリーだと言えます。





・みずいろについて
日和ルートクリア後に「みずいろ」エピソードがおまけに追加されます。これは3分程度で終わる超短編なのですが 恐らくは、幼少期に別れる事なく、成長した日和と主人公、要は本編では決して見ることの出来ない2人の姿を描いた物だと私は考えました。
結局 キャッチコピーにもあるように2人でぎゅっと近くに寄りそえあえば、幸せになれる訳ですね。

また2人寄りそえば幸せになれるといいましても同じけんちゃんシリーズのポン枠であるラムネ、そらいろの七海は主人公と一緒にいても一度は不幸になっています。
しかしこの2人と違い日和は主人公が居なくても交通事故直前まで普通に過ごしていたことがストーリーから分かりますし、ある程度自立し、主人公に頼りきりでない部分から差別化されていると言えます。
ラムネ、そらいろを書いていた時の片岡とも氏がそこまで考えていたかどうかは不明ですが…







まとめ

雰囲気の良い舞台設定と演出、耳に残るBGMとテーマ性の高い個別、そして けんちゃんシリーズの元祖だけあって非常に面白い作品でした。 みずいろを一番最初に持って来なかったのを後悔しているレベルです。
本作は、以降の作品にも大きく影響を与えていますし 堂々とねこねこの顔と言ってしまっても過言ではない!……そんな作品でした。

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