黄昏のエロゲ感想/a>

黄昏のエロゲ感想

エロゲ感想ブログ たまにオススメ書いたりする。

WW&F 大正帝都伝奇譚 感想(簡易版)

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
大正の日本を舞台にしたファンタジーモノ 時代背景が文明開化の真っ只中のため和と洋の入り混じった雰囲気で、この手の作品が好きな人にとっては堪らない
設定と言えます。
本作と似た設定の他作品は陰鬱としたイメージを持つものが多い印象ですが、WW&Fはキャラの掛け合いに力が入っておりコメディチックに話が進んでいきます。そのお陰で序盤から物語を楽しむ事が出来るのでこの点に関して言えば(触手・陵辱要素さえ気にしなければ) かなり初心者向けの作品とえ言えます。

注意点として重要な箇所はストーリーが中途半端で終わっている部分です。
登場キャラが出揃って後半戦 伏線回収パートの流れの中 突然のぶった切りENDだったので、本来は続編ありきだったのかな?とか思ったり思わなかったり…
どちらにせよ未完の作品であるのは事実なので、その事を覚悟の上でプレイしないと微妙な気持ちになる可能性が高いです…


[評価点]
シナリオ:B+
キャラ:S
ビジュアル:S+
世界観:A+
演出:B+
音楽:B+
オススメ度:C-

総合点 80点





感想(ネタバレ有)
伏線回収前にお話が終了してしまっているので今回は考察無しで感想のみ書いていこうと思います。

●絵の魅力
プレイしていて一番良いと感じたのは、やはり原画家さんのイラストと塗りです。 コメディ寄りの作風に合わせた可愛いらしく描かれたキャラデザとエロさやオドロオドロしさを感じさせる陰影を強調した淡い塗りが良い塩梅に合わさった良いデザインとなっています。
HCGが全体の9割を占めていて通常CGの数は少ないのでですが、個人的にはもう少し通常CGを見てみたかったりします… この良さは現在の綺麗すぎる絵柄には絶対出すことの出来ない強みでしょう。

●ストーリーとキャラ
未完で終わっているとはいえシナリオもかなりの面白さを持っていました。
ストーリー自体は正直言って特筆すべき点はあまり無いのですが、魅せ方が非常に上手いです。
本作には猫面相やミコミコといった特徴的なキャラが多いのですが、シリアスの合間 合間に、このようなキャラ達の掛け合いを挟む事でメリハリが出て、いかにも実際よりも面白い話が展開されていると錯覚してしまいます。(メリハリ抜きにしても、ある程度楽しめるストーリーです)
恐らくこのキャラ達がいなければ全く同じ話だとしても、良さは半減されてしまうでしょう…


●演出関係について
次回予告や猫面相の気球など古い作品の中では、かなり頑張っている方だと思います。 一番驚いたのは立ち絵の目パチで2019年の作品でも導入しているのは珍しいと思います。
演出など細かい部分にも力が入っていただけに未完成なのが悔やまれます。





まとめ

可愛らしく作風にあった絵柄、魅力的なキャラ同士の掛け合い、独特の雰囲気を醸し出す世界観とシナリオ 凝った演出と名作の片鱗を見せる本作
実際未完でなければ、無名の今とは違ってかなりの知名度を誇っていた可能性も十二分にあると思います。
可能性はほぼゼロといっても良いですが、続編が出ることを願わずにはいられない、そんなエロゲでした。

Display mode : PCSP
コードをみる