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アメイジング・グレイス 感想

作品紹介・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
2018年ごろの発売直後から一気に話題を掻っ攫った作品です。
内容としては、キリスト教を軸にサスペンスとファンタジーを織り交ぜた感じ?
伏線回収がメインの作品ですが、ありがちな難解さや人を選ぶ設定が無く、言ってしまえば究極の番人向けシナリオです。
自分は割とハードル上がった状態でプレイしたのですが、それでも十二分に楽しめたので、予約して買った勢の衝撃は凄かっただろうと想像に難くありません。

[評価点]
シナリオ:S
キャラ:A
ビジュアル:A-
世界観:A
演出:B-
音楽:B-
オススメ度:S+

総合点 86点



評価点詳細(ネタバレ有)












[評価点詳細]

・シナリオ:S
文字通り素晴らしいシナリオでした。
メインの伏線回収は勿論の事、ギャグシーンが多い訳では無いのに日常シーンであまり退屈しない事から会話のテンポなどに気を使っているのが感じ取れます。
話題になるのも当たり前…


・キャラ:A
テンプレと言えばテンプレですが、ただ1人キリエに関して他と比べても図抜けています。
自分は終盤のネタバラシ直前まで騙されたままでした…


・ビジュアル:A-
可愛いらしい絵柄ですが、ややファンシー過ぎる気がしなくも無いです…
このせいで評判が良くても手に取りづらい人がいても不思議では無いと思います。 もう少し作風にあったキャラデザの方が良かった感

・世界観:A-
広義でのクローズドサークルな舞台設定とヨーロッパと日本の文化が入り混じって、何とも言えない世界観に仕上がっています。


・演出:B-
本作のやや残念な部分…頑張っているとは思うのですが、もう少し工夫が欲しかったです。
特に終盤でタイトルでもあるアメイジンググレイスがBGMとして流れる演出が、ユネの歌う場面では無くサクヤの告白で使われたのは納得いきませんでした。


・音楽:B-
クリスマスソングのアレンジcerなどは良いのですが、オリジナルのBGMがとにかく地味で印象に残りづらいです。
もう少し頑張って欲しかった…


・オススメ度:S+
システムがイマイチなのとBGM、演出が平凡である事以外は、ほぼ全てにおいて一級品なので、プレイして損は絶対にしないと言えます。
個人的にもかなりオススメ


考察・気になった点

[考察]

●構成について
本作は少し変わった構成をしていたのが特徴です。一般的に伏線回収に力を入れた作品は、ヒロインの個別ルートで伏線を張って、最後のトゥルールートでそれらを回収するのがよくある流れです。
一方でアメグレはキリエ→サクヤ→コトハ→ユネorサクヤといった流れで進んでいきトゥルーENDや所謂メインヒロインENDが無く ユネorサクヤルートでもキリエやコトハに見せ場を作り(何ならキリエが一番美味しい場面を持っていったまである) ヒロイン毎の差が広がり過ぎないように配慮されていた節が感じられます。
このような他との違いも人気作となった要因の一つでは無いのかと考えられます。




●伏線について
本作の一番の見せ場で基本的には、分かりやすく丁寧に描写されている事が多いです。その為ある程度のプレイ本数をこなした人だと予想で来てしまう展開は多いかもしれません。実際 自分の場合は、サクヤのループや実行犯ギドウ先輩である事 街の存在理由などは当てる事が出来てしまいました。

ですが、ある程度までは予想できても一番盛り上がる部分である文字の存在とキリエの演技に関してを見破る事が出来る人は多く無いと思います。

特にキリエの演技は、
・爆発シーンの無いアンナの映画をリスペクト
・キリエルートラストの発言
・女優キリエの大ファン
・学園長のテストに引っかからない等々

爆発好きが演技である知った上でプレイすると、これでもかと分かりやすく描写されているのにも関わらず最後まで見破ることが出来ませんでした。
キャラ付けの為の設定は、シナリオにあまり組み込まれないといったある種のメタ的な面の裏をかいた素晴らしい設定だと思います。

その他の伏線に関しても、ギドウが見張ってる馬小屋の馬が不自然に放たれたりサクヤの差し入れが抱き枕カバーからタオルに変わるなど、分かりやすく且つ不自然では無い表現や描写がされていました。
もののあはれは賽の頃の琥珀ルートでも思いましたが、アメグレでも、やはりこのライターは天才なのでは?と思ってしまいましたw




●リラについて
割と直球の伏線貼りやストーリー展開だったアメグレの中であった唯一のミスリードが、リラの正体についてです。
終盤まで意図的にリラ=リリィ先生だと思わせる描写が多いように感じました。
(リリィ先生ルートで待ち合わせに来なかった直後にラジオ放送、名前の響きが似ている、主人公の聞き覚えのある声等々)

結局リラの正体は時を巡るアンナでしたが、ネタバラシの時は思ったよりアッサリ気味で盛り上がりに欠けたのでわざわざミスリードっぽくする必要があったかな〜?とは思いました。





●アンナについて
二代目の街フォークランド出身で聖アレイア学園の生徒、尚且つ主人公と同じように青の林檎を食べた者として登場したアンナ。
不自然に主人公を助けた部分や私の時発言 フォークランドが一代目と三代目の街とは違い何事も無く機能停止した事から恐らくは、林檎の力でフォークランドでのアポカリプスを食い止めた人物なのだと推測出来ます。

因みにミスリードであったリリィ先生との関係性はEDムービーにリリィ エヴァーハルトとアンナ エヴァーハルトが並んでいたことから親子で確定だと言えます。



●テーマについて
本作のテーマは変化と停滞だと私は考えました。キリエ&サクヤルートでは壁を突破して逃げる事で変化を、コトハ&ユネルートでは壁の中で生き残る道を選んだ事で停滞を表現していました。
その為どちらが悪くてどちらが良いと作中では明言されていませんが変化にしろ停滞にしろ自分の状況知った上で選ぶ事が重要なのだといえます。
各ENDのアフターストーリーでも外の世界(自分の状況)を知った上で街に残る(停滞の)選択をしている事からも、この事は分かります。

テーマに関しての率直なまとめとして、アメグレはメッセージ性はそこまで重要視してないように感じました。



[気になった点]
やはり一番気になったのは、環境&システム面です。システム音量設定なし、バックログジャンプなし、オートモードにすると画面の端にずっとオートモード中のマークが出続ける等々。もう少し頑張って欲しかったかなといった感じ。

次に気になったのは伏線関係です。本作のライターは、物凄く丁寧に伏線を貼っており ポッと出の展開をしないようにしていたとプレイしていて思いました。
しかし唯一 サクヤとギドウの兄妹設定に関しては、特に伏線が無いように感じ(一応サクヤがギドウのチェスに一番付き合ってくれるなどはあったが…)この点はストーリーでも割と重要な部分だったので何だったんだろーなー?と思ってしまいました。


総評
[総評]
例えるなら万人向けを極限まで面白くしたといった印象の本作品。
基本に忠実で分かりやすい初心者向けのシナリオ且つある程度プレイした人でも十分楽しめるギミックを交えたストーリーで個人的にも大満足の出来でした。このライターさんの作品は次も買おうと思わせてくれるぐらいには良い作品!
総合的に見れば名作といっても過言では無いと言えます。

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