オススメの田舎ゲー4選+α

内容説明

今回はオススメの田舎エロゲーを4つ選んでみました。
舞台が田舎であることのみで選んだので作品の評判はバラバラ
これから暑くなってくる時期なので夏ゲーが多めになっています。


作品リスト

①-黄昏のシンセミア
②-夏空カナタ
③-とっぱら
④-ナギサの

番外編
⑤-120円の春(全年齢)
⑥僕と君の夏休み(全年齢)


作品紹介


作品名:黄昏のシンセミア
サイト: http://www.applique-soft.com/sin/

参考価格:2000〜3000円

概要
伝奇モノ 舞台は山奥の村
今回選んだ中では一番評判が良い作品です。
伝奇モノは序盤だけ良い雰囲気で始めて以降は不気味さを前面に出すことが多いですが、本作は割と終盤まで良い意味での田舎らしさを崩さずに進行していきます。
地味にサブキャラ全て(ヒロインの母除く)を攻略出来るのも高ポイント
むしろ田舎要素を楽しみたい方にはメインよりもサブシナリオの方が楽しめるかもしれません。

注意点
評判が良いだけあってシナリオもかなり作り込まれています。
したがって比較的理解しやすい伝奇モノの中では難解な作品となっています。
特に一定の条件を満たすとSS形式の話が追加されるシステムによって時系列がバラバラになってしまう事があります。
難解な作品が苦手な方は少し覚悟して臨んだ方が良いかもしれません。




作品名:夏空カナタ
サイト: http://legacy.yuzu-soft.com/natsu/chara.html

参考価格:2500〜3000円

概要
伝奇モノ 舞台は離島
天下のゆずソフトの3作目
個人的には田舎夏ゲーとしてのみならトップクラスの出来だと思っています。
なにか特別な夏らしいイベントがあるわけではありませんが、BGMや背景などを利用して全力で常夏を表現しています。
後ゆずだけあってキャラデザが非常に可愛らしい

注意点
シナリオに関しては、正直よろしく無いです。1つ目で紹介したシンセミアと同じ伝奇モノですが、作り込みが甘いため同じジャンルとは思えないほどです…
プラスでゆずだからと言ってキャラゲー目当てでやると超展開や中途半端な鬱要素も入ってるのでガックリくるかもしれません。




作品名:とっぱら
サイト: http://www.caramel-box.com/products/toppara/index.html

参考価格:1000〜2000円

概要
キャラゲー 舞台は山奥の村
一言で言うなら田舎で妖怪たちと仲良くしよう的な作品
ものべのに似てますが、本作の方がアッサリ目で構えずに出来るかと思います。
メインヒロインの美影が最近流行りのバブみ系ヒロイン(甘やかしママ系では無く、お世話するお母さん系)なので、ハマる人はハマるかも…
攻略対象が多く個別も短めなので気に入ったキャラだけ選んでプレイするのもいいかもしれません。

注意点
全キャラ攻略後のエピソードが、一部キャラの存在意義的なものに関わってくるので読まない方がいいかもしれません。
個人的には蛇足に感じた…




作品名:ナギサの
サイト: https://cotton-soft.com/gameproducts/03_nagisa/index.htm

参考価格:500〜1000円

概要
キャラゲー 舞台は海辺の漁村
田舎へ引っ越した主人公が女の子とドタバタするお話
共通がSS形式で進むため、おおよそ夏の田舎で想像する殆どのイベントが起こります。(虫取り 水泳 台風 肝試し etc...)
1周では全てのイベントを見る事が出来ないので共通が流れ作業にならないのも好印象
またキャラゲーですがメインの娘とロリ枠の娘のシナリオは結構感動します。

注意点
特に注意点は無いように感じます。
安定した作品です。



〜番外編〜


作品名:120円の春(全年齢)
サイト: https://www.gungho.jp/cgame/game/120/index.html

参考価格:3000円

概要
雰囲気ゲー 舞台は海辺の村
短編4つがセットになった120円シリーズの春編
短いながらも重要な部分がまとまった構成でねこねこソフトの良い部分を抽出したような作品です。
他の3つ(120円の夏〜冬)も良い話で全て読んでも5時間程度なのでプレイしやすいかと思います。

注意点
とにかく全体を通して起伏が少なく、動きに欠けるシナリオなので、退屈に感じる人も多いと思います。
バトル系とか好む人には合わないかも…




作品名:僕と君の夏休み(全年齢)
サイト: http://www.bokunatu.com

参考価格:フリー

概要
キャラゲー 舞台は離島
2ch発のフリーギャルゲー
攻略キャラの1人 幽霊娘のルートが素晴らしくフリゲだとバカに出来ないクオリティとなっています。
この幽霊娘のルート終盤で流れるオルゴールを探してという曲はストーリー補正もあり非常に良く聞こえます。
僕の夏休みのパロディ作品でもあるので所々小ネタも仕込まれておりそういった面でも楽しめる作品です。

注意点
2ch発なのでテキストに度々一昔前のネットスラングが出てきます。
そういったものに不快感を示す人はやらない方が良いかもしれません。





まとめ
今回選んだ作品は、シナリオ的にはパッとしないものもありますが、全てが田舎の雰囲気を十二分に感じさせてくれる作品となっています。
夏だし田舎ゲーやりたいなぁ〜と思った方は是非プレイしてみてください。

灯穂奇譚 考察

考察

概要
灯穂奇譚には民俗学パートにおいて複数の設定があるがまずはそれら設定内のの説や文化が実際に有るものなのかを整理していく。
その後、史実を基にした部分と本作のオリジナル部分に分けて考察をしていきたいと思う。

ストーリー
ストーリーについては、本作の感想記事において説明したが、主人公が佐奈伎村にある銅鐸を用いて復活の儀を行うシャーマンの血を継いでいる事が重要になってくる。
本作では、「佐奈伎」「銅鐸」「かわびらき」「イザナギ」の4つを中心に物語が展開されていくが、まずはそれぞれの言葉を整理してみる。

重要な言葉

・佐奈伎(さなき)
これは作中の舞台である村の名前だが、考察において非常に重要な言葉となっている。元ネタは諏訪大社の「御宝鈴・御宝・佐奈伎鈴(さなぎのすず)」であり
本編でも佐奈伎の鈴と佐奈伎村の関係性を疑われていた。
この佐奈伎という言葉は他の3つ「銅鐸」「かわびらき」「イザナギ」と深く関わってくる。


・銅鐸
銅鐸には類似品の鉄鐸があり上で記した
佐奈伎鈴は鉄鐸の事である。
銅鐸、鉄鐸に共通した鐸の文字 これは鈴を示す言葉でサナギとも読む
由来としては、たかし小僧と呼ばれる自然に出来た中が空洞の物質(小さな鈴に似ている)が蝶のサナギに似ているため
鐸→鈴→たかし小僧→サナギとなり
最終的に鐸=サナギになった。


・かわびらき
蝶の古語 かわびらきでは無く「かはひらこ」と呼ぶことが多いらしい。
由来としては、かわ+ひら+こ 川の近くでひらひら飛んでいる虫(子)という説が有力である。
しかし作中では、皮を開くモノ即ち、蛹(サナギ)を皮を破って生まれるモノといった完全オリジナルの由来が作られている。


イザナギ
古事記イザナミと共に日本列島を作ったとされる男の神
古事記内にイザナギが死んでしまったイザナミを黄泉の国から引き戻したが、バケモノのような姿へ成り代わっていたイザナミに恐れをなして別れを告げるエピソードがある。
イザナギ→サナギ→鐸(鉄)の神では無いか?という学説も存在する。

上記4つの言葉は
佐奈伎=サナギ
銅鐸→鐸→サナギ
かわびらき→蝶→蛹→サナギ
イザナギ→鐸の神→サナギの神
と全てサナギという言葉と関係している。


佐奈伎村の伝承と古事記
佐奈伎村の伝承に火事で妻(佐奈美)を亡くした男(奈伎)の話がある。
この物語は古事記イザナミが黄泉の国へと行くエピソードとの類似点が多く
古事記より先に佐奈伎村の伝承があった場合に古事記は佐奈伎村の伝承が元になったと推測できる。
よってイザナギ=奈伎(佐奈伎村のおとぎ話の主人公)となり日本には古事記が書かれる以前に鉄(鐸=銅鐸)を用いて死者(佐奈美)を復活させる力を持つ村(佐奈伎村)が存在する事になる。
つまり古事記の本当の意味、そして長年謎だった銅鐸の使い道が露見し日本の古代史がひっくり返る。


ドゴン族オチ
ドゴン族とはマリ共和国に住んでいる民族である。
この民族には近代になってから発見された天文学知識が神話として1300年から伝わっているとされていた。
一時期宇宙人がドゴン族に知識を伝えたなどの眉唾説もあったが真相は簡単なものであった。
それは、新しくしった知識も民族内を行き来するうちに数十年で古くから伝わる伝承と姿が変わるといったものである。
この答えは、ある研究者がドゴン族への礼にロシアの民謡を教えたところ20年たらずで、その民謡が民族内で古くから伝わる歌へと変化した事から発見された。
この事から、古くからあるものでも実はつい最近に出来たものの可能性もあるというドゴン族オチといった言葉が生まれた。

ドゴン族になぞらえて本編では最終的に村が出来たのは戦後まもなくの事で伝承も古事記を元に作られたというオチだった。


かわびらきについて

かわびらきの意味をサナギの皮を開くモノという本作のオリジナル設定がある。
蝶=魂は古くからの言い伝えで存在するため
幼虫→蛹→蝶=人→死→魂
ここから幼虫から蝶への変化を蘇りとし、蝶≠幼虫であることから魂≠人であるため蘇っても全く同じモノでは無いと関連付けしたと考えられる。

蛹→蝶への変化を死と結びつけ拘束された現世(蛹)から自由な来世(蝶)へと捉える生まれ変わり的考えはある。
しかし幼虫→蛹→蝶の流れを死からの不完全な復活 生まれ変わりではなく黄泉帰りと捉えたのは本作独自のものだろう

かわびらきに関しては人の皮を開き中身を出したら、それは人であって人でない化け物となる解釈ができるため。
人(幼虫)が蘇って(変態して)も全く同じとは言えない魂(蝶)となる事と古事記で黄泉から復活したイザナミ(化け物) 、「かわびらき=蝶=サナギ=イザナギ」の3つをまとめて考えることができる


まとめ
本編では、これらの民俗学部分は最終的にドゴン族オチ 全て最近に出来たモノであまり重要性のないとして、ファンタジー要素を色濃くしたシナリオとなっていたが、史実とオリジナル設定の入り混じった設定は完成度が高い。
終盤の泣きゲ展開も悪くはないが、民俗学部分をメインにしたサスペンスを軸に展開していけば、今以上の名作になったと思う。





参考文献
蝶と死の関係
http://www3.point.ne.jp/~ama/w17.html

イザナギ=鉄の神
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480098702/

蛹=鐸
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/cypris11/entry-12279387676.html%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAb7Etp-CxoqgcA%253D%253D

灯穂奇譚 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
伝奇モノ 死生観メインの作品
原画は基4%氏が手がけているので2004年の作品ですが、絵の古さは全くと言っていいほど感じません。
同人作品ではありますが商業メーカーが別名義で出した作品なので、システムや音楽 シナリオなども商業モノと比べても遜色無い出来となっています。

[評価点]
シナリオ:A
キャラ:A+
ビジュアル:S+
世界観:A
演出:B+
音楽:B+
オススメ度:B-

総合点 93点



作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)













[作品概要]
ミステリーと泣きゲのハイブリッド作品
序盤中盤は民俗学を絡めたホラー展開を軸に謎を展開して終盤でその答え合わせ
その後最終盤で死生観系泣きゲの流れへと持っていく構成です。
民俗学パートの出来が素晴らしく、史実だけでは無く独自の解釈が組み込まれいくつかの設定を繋ぎ合わせる設定は圧巻です。


[評価点詳細]

・シナリオ:A
祖母の遺品整理のために幼い頃に住んでいた村に行く主人公 そこで幼馴染のカナタと出会う。
しかし実はカナタは3年前に死んでいて死者を復活させるシャーマンの血を継いでいる主人公が村に来た事で一時的に蘇っただけだった。
主人公とカナタの母サユキは自らの命と引き換えにカナタを完全に蘇らす事を決意する。しかしカナタ自身が2人の犠牲を拒否し死を受け入れ消滅
エピローグでカナタの最期の想いを胸に前に進む主人公とサユキを描いて終了


・キャラ:A+
メインヒロインのカナタが非常に可愛いく魅力的です。敬語で物腰の柔らかい口調な元気っ娘と珍しい性格です。
サブヒロインの稗田も見た目性格ともにキャラが立っておりルートが欲しくなるほどでした。
稗田はメガネで顔が隠れている立ち絵なので外したらめっちゃ美少女!のお決まり展開をCGアリでやってほしかったですw


・ビジュアル:S+
2004年当時としては恐らく最先端のクオリティだと言えます。
2019年現在の作品と見比べても見劣りせず、プレイしていてモノによっては本作のがよく見えるレベルなのでは?と思ってしまいました。

・世界観:A
舞台設定が古い因習の残る人口100人以下の村で演出によって田舎特有の爽やかさと不気味さが上手く表現されていました。
また、背景CGが綺麗なのでその部分も世界観に浸れる要因となっています。


・演出:B+
ホラー部分での演出は結構頑張っていて扉に釘を打つSEやいきなり目玉が現れる所などは少しびびってしまいました。


・音楽:B+
終盤に一度だけ流れたBGMが印象に残っています。
カッコいい曲だったのでもっと使って欲しかった…


・オススメ度:B-
なにぶん民俗学パートが難解な作品なので、オススメはしずらい作品です。
プレイ後に自分の考えをまとめたり設定の元ネタを調べたりするタイプの人なら本作を十二分に楽しめると思います。
逆に勢いでプレイするタイプさとありきたりな泣きゲに見えるかもしれません…

考察・気になった点

[考察]

少し長くなるので民俗学部分を中心に別記事にて細かく考察していきたいと思います。
https://erg0327.hatenablog.jp/entry/2019/06/03/150546


[気になった点]
ナミBADENDにてカナタと性行為をしているフラッシュバックが主人公に起きました。
本作にはループ設定は無いので、主人公がどこから別ルートの出来事を思い浮かべたのか謎です。
シナリオの流れ的に現実と妄想が交互に展開されて主人公やプレイヤーにもどっちがどっちか分からなくなる描写だったので、カナタと繋がりたい主人公の妄想と言ってしまえばそれまでかもしれませんが少し腑に落ちませんでした。


総評
[総評]
民俗学観点から見る村の風習やその起因、由来など設定の作り込みが素晴らい作品です。
それ故に終盤の泣きゲ展開が少し残念に思えました。ファンタジー要素を加えた死生観泣きゲは大好きですが、本作に限って言えば村の風習を元にしたサスペンス的な展開の方がさらに良いものになったのではないかと思います。
とはいえシナリオや設定 CGやBGMなどを総合的に見れば名作と言えるのではないかと私は思います。

何処へ行くのあの日 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
呉氏がシナリオを手掛けたMOONSTONEの作品 ジャンルとしてはミステリーで全体的に陰鬱とした雰囲気が漂う作品

マージと呼ばれる過去の記憶を再生する薬が軸となって物語が展開するため過去回想と現代が交互に展開される構成となっています。これは、同ブランド同ライターの作品である明日出逢った少女を彷彿とさせます。

[評価点]
シナリオ:B+
キャラ:B-
ビジュアル:A
世界観:B
演出:B+
音楽:A+
オススメ度:B-

総合点 76点



作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)












[作品概要]
公式でも謳い文句がミステリーとなっていたため上でミステリーと記したが個人的にはファンタジーものあるように感じました。
マージを使用し過去改変が行われたり絵麻の可能性を見通す能力などがその筆頭です。

攻略キャラは5人と多いですが、メインとなるキャラは基本的に絵麻&千尋なので、この2人以外のルートは然程本筋に絡んでいません。一葉なんかは、あからさまなミステリー枠でごちゃごちゃと設定はありますが、最終的にな意味は特にありませんでした。


[評価点詳細]

・シナリオ:B+

幼い頃から未来の可能性を見通す力を持っていた絵麻
兄と結ばれる世界を探して何度も可能性の世界を見る(主人公目線で進んでいた本編は絵麻の見ていた可能性の世界)
そして兄と結ばれなかった可能性の世界を千尋の助けを借りて消していく
兄と結ばれる世界が無いと知った絵麻は生きる気力を無くし自身が死ぬことで主人公の心に残り続け擬似的に結ばれる道を選んでしまった。(これが本来の世界)
その後何度も繰り返した可能性の世界で仲間の大切さを知った絵麻は主人公と結ばれる事を諦め、みんなが幸せになる可能性を無理矢理に本来の世界に変えハッピーエンド。


・キャラ:B-
物語の構成を重要視した為キャラ自体はあまり目立っていないです。
一応絵麻がメインヒロインですが、ごく普通のクール系妹で、他のヒロインも特筆する部分はありませんでした。


・ビジュアル:A
時代を考慮すれば十分美麗と呼べるレベルです。 一部立ち絵がイマイチな部分もありますが立ち絵よりも一枚絵の方が出来が良いタイプなのでプラマイゼロかと


・世界観:A-
一見普通ですがよく見ると陰鬱とした舞台で薬物は暴力団などネガティブな要素もありました。これは作品の雰囲気にもあっていて良かったです。


・演出:B+
絵麻との遊園地デートの挿入歌演出だけは非常に印象に残っていますが、今一歩足らずといった感じ。


・音楽:A+
本作でも特筆すべき部分
タイトル画面BGMや「アレ」の出現BGMなど派手では無いが心に残るものが多かったです。
ゆったりとしたメロディが多いので暗いシーンの多いシナリオ的にもマッチしていました。


・オススメ度:B-
少し重いシナリオなので、会う合わないが大きいかもしれません。またミステリーを謳っているだけあって、わざと難解な描写をしている部分もあります。
少なくとも初心者はプレイしない方が良いと思います。

考察・気になった点

[考察]
本作は大部分が絵麻が未来視(厳密にはいくつもある可能性を見る力だが、ここでは未来視とする)を使い見ている可能性の世界(以下K世界)と確定した本来の世界(以下H世界)をしっかりと理解する事が重要になってくる。

世界を判断する条件としては以下の2つがある。

・「アレ」が出現した時点でそこは選ばれなかったK世界

千尋の役目は絵麻と主人公が結ばれない可能性を消す事である為千尋がいる世界はK世界

つまりは絵麻が手術に成功して「アレ」が出現した世界の未来である本編(共通+各ヒロインルート)は全てK世界
千尋END後の描写で絵麻が自殺した世界にも千尋は存在する事が分かる為この世界もK世界と分かる。
よって千尋が存在せずに、「アレ」が出現する前に分岐した絵麻が手術に失敗して死んだ世界がH世界となる。

H世界がどれか分かった後のトゥルー描写ですが、ここから解釈が難しくなります。
K世界を何度も見る事で他ヒロインルートで仲間を大切にする事や独りぼっちにの寂しさを知った絵麻
前までは自身が死んでいても主人公の心に残り続けるH世界で満足していたが、死んだ絵麻を思うあまり自ら孤独になり仲間をおざなりにする主人公を見てH世界を無くす事を決意したと私は考えました。

H世界で満足していた絵麻だが、K世界の影響を受け改心
H世界に千尋が現れ世界を消滅
その後絵麻が未来視を使い一番みんなが幸せになれる世界をH世界としハッピーエンド
この考えでは、以上が全体の流れとなります。


[気になった点]
構成が上手い本作ですが、伏線関係は割とザルです。
島の明かされない過去 マージ関連 ヤクザの抗争などパッと考えただけでも結構思い浮かびます。
絵麻&千尋ルート以外はあまり重要なシナリオで無かったので、残りの3人でこの辺の伏線を回収できてたらとは思いました。


総評
[総評]
世界改変ものでは珍しく選ばれなかった世界に主を置いた意欲的な作品でした。
描写が少なく個々の判断に任せている部分があるので、頭を使う必要のあるシナリオですが、暗と明 昼と夜の境目 夕焼けのようなシナリオは人を選びますが一定人数の心を掴む事が想像に難くありません。ある程度作品をプレイした人はやって損は無いと思います。







※同ライターの明日出逢った少女もオススメなのでできたらやってみてください…

コスパの良いエロゲ5選

内容説明

値段が安くて面白い作品
所謂コストパフォーマンスの良い作品を5つネタバレをせずに紹介していきたいと思います。
今回は下記の5作を選びました。

作品リスト

①-ガンナイトガール
②-木漏れ日のノスタルジー
③-しゅぷれーむキャンディ
④-どうしてそんなに黒い髪が好きなの
⑤-夏ノ雨


作品紹介


作品名:ガンナイトガール

参考価格:2000〜3000円

概要
近未来軍事モノ
タイトルからバトル系の印象を受けるが、どちらかといえば陰謀系の作品で謎解き要素の方が大きい
シナリオを含め全体的に高水準な出来に仕上がっており特に演出面はトップクラス
バトル要素が少ないとはいえ各ルート終盤にはヒロイン毎しっかり見せ場もあるので戦闘シーン目的での購入も問題無いと思います。

注意点
主人公の見た目の癖がかなり強く
一般人と軍人といったテーマ上 一般人側の主人公は無力で無能といった描写が多いためダメ系主人公が苦手な人はプレイを控えた方が良いかもしれません。



作品名:木漏れ日のノスタルジー

参考価格:1500〜2500円

概要
近未来SFモノ
優しい世界観で雰囲気ゲーに分類される作品 人とアンドロイドの違いがメインテーマで人工知能ホムンクルスなどが好きな方には特にオススメ
シナリオの構成もうまく キャラデザBGM共に平均以上 システム面やUIも作り込まれており減点部分が特に見当たらない作品です。そのため何故ここまで値段が安いのか疑問が生じます。

注意点
公式サイトでメインヒロインのごとく紹介しているアンドロイドのシネマ
明らかな攻略可能キャラに見えますが非攻略キャラでHシーンも無いので理解しておく必要アリです。



作品名:しゅぷれーむキャンディ

参考価格:1000〜2000円

概要
よくある魔法ファンタジーモノ…ですが……中盤から終盤にかけての怒涛の展開が凄まじい作品です。
キャラデザは良いですが、他は平凡 シナリオだけはぶっ飛んでるのでハッキリ言ってしまえば人を選ぶ作品。そのため安価なのも納得ですが、おもちゃ箱をひっくり返したような内容はある種の魅力があります。
ある程度作品をプレイして普通のシナリオに飽きた方にやってほしい作品

注意点
とにかく人を選ぶ作品なので中盤以降合わないと思ったら中断を推奨
初心者は手をつけない方が吉です。



作品名:どうしてそんなに黒い髪が好きなの

参考価格:2000〜3000円

黒髪フェチ御用達作品
黒髪の神様がいきなり家に押しかけてきて同棲している幼馴染と三角関係!
これだけ聞くと某鬼が来る作品が浮かびますが鬱要素は無いのでご安心を
1〜3章構成で3つ目の章からが本番
タイトルからは予想できないですが、伏線回収ゲー 後から振り返るととなるほどと思えるシナリオです。
基本はドタバタコメディなのでプレイしていて退屈はしないので初心者にもオススメしやすい作品です。

注意点
選択肢が非常に多く少し間違えただけでゲーム終了…難易度が非常に高いので自力でのクリアは諦めて攻略サイトを見たほうが良いです。



作品名:夏ノ雨

参考価格:1500〜2500円

概要
上記の4作は少し捻った作品ですが、夏ノ雨はシンプルな夏ゲー
作品全体としての明確なテーマが無いので個別ルート毎の展開がバラバラで飽きがこない構成になっています。
タイトル通り夏の雨のように少しジメジメ湿っぽく、しかし一度雨が上がれば強い日差しが照りつけるような青春シナリオです。
個人的には初心者向けのNO.1の作品なので是非プレイしてみてください。

注意点
主人公がDQNで少しガキ臭いです。
等身大の学生として泥臭い青春モノにピッタリだとは思いますが、オタクに嫌われやすいタイプの主人公かも…


まとめ

今回の5作品は1000〜3000円以内でマイナー過ぎず有名過ぎずの中堅どころを選んでみました。
最後の夏ノ雨以外はどれも一癖二癖ある作品ですが、ある程度の評判もあるので好みに合致すれば非常に楽しむことが出来ると思います。

缶詰少女ノ終末世界感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

 

[作品概要]

アペイリア以降安定しているがイマイチ、パッとしないシルプラの作品

タイトル通り終末がテーマ

 

はるくるで有名な渡辺僚一氏がシナリオ担当しているので、世界観やテキストの癖が強く内容も若干哲学的要素もあったのでプレイする側にあまり優しくない印象を受けました。

 

[評価点]

シナリオ:B+

キャラ:A−

ビジュアル:S

世界観:B

演出:B

音楽:C

オススメ度:C+

 

総合点 73点

 

 

 

作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[作品概要]

終末がテーマではあるが、終末「後」では無く終末「前」が主軸である事に注意が必要です。作品名だけで、終末後の世界を生き延びる所謂ポストアポカリプス的な作品だと思ってプレイすると肩透かしを食らってしまうやもしれません。

おまけにシナリオ面では、多重人格や並行世界、量子力学的要素など一部難解な部分もあり場面転換も多用されるので考察以前の大まかな話の流れを理解するのにも少々苦労します。

以上の事から作品の完成度が高い割に酷評が見受けられるのも、期待していたテーマで無く理解出来ないシナリオだったのが大きな原因では無いかと予想します。

 

 

 

 

[評価点詳細]

 

・シナリオ:B+

 

竜生九子と呼ばれる現象のうち、殺人を好む「ヤズ」のみ人間は制御出来ていた。

ヤズである「ツバキ」の暗殺をやりやすくするため制御者である「ふるべの会」はツバキの肉体に主人公の人格を誕生させる。

ツバキは自分のもう一つの人格である主人公を愛してしまう。

ツバキはふるべの会を消し自分の人格をも消す事で愛する主人公を自由にさせるために奮闘する。

 

以上が大まかなシナリオの流れ

詳しいシナリオは考察で書こうと思います。

 

 

・キャラ:A−

非常に魅力的なキャラが多く、個別が無いに等しい本作でも十分印象に残っています。

ただしキャラ付けの為に何度も描写されていた(一部伏線)八乙女さんの高身長ネタや辻花のキレ芸などをクドく感じる人もいるかもしれません。

 

 

・ビジュアル:S

クオリティが高く得意分野の塗りでシルプラの本領が十二分に発揮されています。萌え系の原画が端麗な塗りと合わさる事で可愛いとエロのいいとこ取り状態となっていました。

自分は前々からシルプラの塗りは、デフォルメされた絵柄よりも、ななリンあけ怪などのリアル寄り絵柄が合うと考えていましたが、その考えを改めるべきであると感じました。

 

 

・世界観:B

この部分はあまり印象に残りませんでした。設定が世界改変でコロコロ変わるので安定感がありませんし、改変前もごく普通の学園モノです。

 

 

・演出:B

特に変わった演出は無かったように思います。あえて言うなら最後のアルパカぐらいか…

 

 

・音楽:C

これは少し残念でした。元々シルプラは音楽関係には力を入れていないですが、毎作品2〜3つは良いと思えるBGMがありました。しかし本作では印象に残ったものが一つも無く終盤の盛り上がり部分でものっぺりとしたBGMでガッカリしました。

 

 

・オススメ度:C+

難解で少し重いシナリオ

絵柄は可愛いがキャラ目的に買うには、恋愛要素が薄い個別

終末モノでありながら終末後の描写はほぼ皆無

 

上記の事からライターのファン以外は、あまり勧める事が出来ない作品です。

 

 

 

考察・気になった点

 

[考察]

本作でライターが最も伝えたかったのは、「立ち止まっていては、成長が無い」 終末 竜生九子 世界改変は全ておまけであり更沙と主人公の対比これこそ真のメインテーマであると考えました。

ショウズの影響で世界を「閉じる」終末での死を願い、「閉じこめた」食べ物である缶詰を好み、自身の中にツバキを「閉じ込め」最終盤で自身のアパートに主人公と共に「閉じこもった」更沙    

それに対して大陸を「進行」する台風の日に生まれ、藪を切り開き「進む」事を好み、自身の中に「遠きを望む」チフンを宿し、最終盤で閉じこもる更沙を連れ出し外へと「進んだ」主人公

エピローグで缶詰と共に世界を練り歩き更沙を連れ出した台風として宇宙への「進行」を仄めかした主人公これは自分の世界に「閉じこもって」ばかりでは何もなし得ないというメッセージであると思います。また、好んでいた缶詰も終末後の世界で「生きる」為のものであり終末での「死」を望んでいた、更沙の思いの矛盾をついた、自分に正直になれといった思いも込められていると考えました。

 

[気になった点]

八乙女さんの不自然に多い高身長描写(みょーんみょーんと左右に揺れる、メトロノームのように長い体を揺らし、長い手足を伸ばしてなど)が伏線では無かった所    辻花の大声キレ芸や更沙の存在感が薄いこと烏森さんの愛が重いことなど作中でのあからさまなキャラ付けは竜生九子ないし、それに準ずる伏線でしたが八乙女さんの高身長は特に何も無かったのが消化不足感でした。

 

 

総評

[総評]

進行上どうしても展開がブツ切りになりライターの癖や設定で人を選ぶ作品に仕上がってしまった本作……とは言え一度大筋を理解してしまえば細かい伏線も分かりやすいので一言で説明するならば「難解に見えるだけの作品」がピッタリだと思います。

自分はどちらかと言えば合わないタイプだったようなので、点数は70前半と低めです。 正直プレッパーズ部のみんなが核にせよ太陽フレアにせよ滅びた世界で生き延びるポストアポカリプス作品が読みたかったです…

思っていたものと違っただけで作品の出来自体は良作以下凡作以上なのでプレイしてみてもいいかもしれません。(個人的にはあまりオススメはしませんが…)