黄昏のエロゲ感想

エロゲ感想ブログ たまにオススメ書いたりする。

ラムネ2 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
ねこねこソフトの健ちゃんシリーズ6作品目でラムネ、そらいろの続編作品です。
佐藤ひろ美さんの引退に合わせて作られたようで、ファンディスク的な意味合いが強く どちらかと言えば新規には優しくない内容となっていました。

[評価点]
シナリオ:B
キャラ:A
ビジュアル:A
世界観:A
演出:B+
音楽:A
オススメ度:C-

総合点 78点



評価点詳細(ネタバレ有)












[評価点詳細]

・シナリオ:B
ボリュームは少ないですが、ねこねこっぽさが良く出ていました。
しかしながら、メインである七海ルート(雨)の終盤が少し心理描写が足りなかったのここを頑張って欲しかったです…


・キャラ:A
ぽんこつ 素直妹 やかましいの3人のそらいろ構成
ヒロイン全員キャラもたっていて可愛らしいです。単純なキャラの可愛さならラムネ そらいろよりも一歩先を行っていると思います。


・ビジュアル:A
幼少期の立ち絵が個人的にはかなり刺さりましたね…
前作が古い作品なので、現代風の塗りだと違和感を感じるかと思いましたが、そこはしっかりとラムネっぽさの出ている塗りとデザインであったかな〜といった感じです。


・世界観:A
人口の少ない海沿いの田舎町
もちろんラムネ そらいろと舞台が同じなので思わぬ繋がりのある過去作キャラなども出てきます。
現代だけの設定だけでは無く過去と現代 両方を使った世界観の組み立てになっているのが好印象でした。


・演出:B+
基本はいつもの真っ黒テキストボックスを使用する、ねこねこ演出
これは視覚情報を単純にするんで物語に入り込みやすくてシンプルながら好きな演出


・音楽:A
佐藤ひろ美さんのラムネ2017を筆頭に良い曲 良いBGMが多いです。
惜しむべきは回想シーンで全てのBGMが聴けないところ…
ラムネ2017のinst.verなどはなぜ収録されていないのか…


・オススメ度:C-
評価点は高いですが基本的にファンディスク要素が多く
ヒロインのシナリオも前作をやっていること前提みたいなところがあります。またバグの件も踏まえると単純に本作だけでは、あまりオススメできないです…

考察・気になった点

[考察]
最初に言ってしまうと本作品はバグゲーです。 修正パッチを当ててもバグが酷い部分がチラホラ見受けられます。
しかしながら、ラムネ そらいろの流れを汲みつつ新しい展開を加え、さらにファンディスク要素も完備されているので全体としてはそれなりに纏まった物だと言えます。

やはり本作のシナリオで一番特筆すべき所はポンコツ枠ナナミの成長についてです。 前2作のポンコツ枠のストーリーでは健ちゃんと一蓮托生であったのに不測の事態から離れ離れになってしまい、初めて一人で立って歩く的な内容になっています。
ラムネの七海は健ちゃんが事故で意識不明になる事で離れ離れ そらいろのつばめは娘の治療のため一人都会へと引越し、つまりは健ちゃんから自主的に離れてはいないことになります。

一方でラムネ2のナナミルートでは幼少期ナナミが今後成長していく上で自分が健ちゃんの足を引っ張る未来を危惧して引っ越してしまいます。つまり不測の事態では無く自らの意思での健ちゃんと離れ離れになる為の行動と言えます。
無論シナリオの流れとして再び主人公と出会い 結ばれるわけですが、この際に彼女は自分の力で健ちゃんに追いつき離さぬよう同じ歩幅で歩く事を選んだわけです。
前作2人との大きな違いは、この自主性にあると考えました。ナナミは別れるのも再度繋がるのも自分の意思で選んだのです。
ラムネの七海は結局は眠っている健ちゃんに依存していたため大きく成長したとは言えません。 そらいろのつばめは、都会での生活で成長はしたかもしれませんが、都会でのボッチ生活で人に頼る事を諦め大人になった的なストーリーのため 前では無く、その場に留まって上へと進んだような印象を受けました。
これを踏まえて考えるとラムネ2のナナミは頼ること無く大きく前進出来たのだと感じました。
これは同メーカー作品すみれでのすみれブチギレシーンを彷彿とさせるものであり、もしかしてポンコツ枠は健ちゃん不在の方が人間として成長できるのでは…?と思ったりもします。まぁゆきいろのマルの例もあるので絶対ではありませんが…


[気になった点]
この部分は、やはりバグの多さとボリュームの少なさですかね…
佐藤ひろ美さんの引退に合わせて急ピッチで作られたそうなので、制作時間が足りなかったのかもしれませんが、もう少し頑張って欲しかったです…

総評
[総評]
良い作品ではあると思いますが、過去作前提の作りであり思い出で下駄を履かせてもらっているような出来です。
ねこねこが好き 又はラムネそらいろが好きといった方以外はあまりプレイを推奨できないかもです…
しかし上の条件を見たいしてる人にとっては、十分楽しむ事ができるクオリティではあったと思います。

倉野くんちのふたご事情 感想(簡易版)

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
タイトルのとおり ふたごがテーマでキャラゲーと抜きゲの中間っぽい作品です。
ヒロインはふたご
したがって全てのルートが近親相姦というキャラゲーとして見たら割と狂った設定となっていました。


[評価点]
シナリオ:B-
キャラ:A
ビジュアル:A
世界観:B-
演出:B
音楽:B
オススメ度:B

総合点 73点



評価点詳細(ネタバレ有)

カフェ+ふたごの設定で作られた本作品
ストーリーや絵 雰囲気はキャラゲーっぽいのに、やたえHシーンは多いのでプレイしてる最中どっちの気分で進めれば良いのか少し困りましたw

ストーリーはシリアスっぽい部分もありますが、最終的には円満に終わるので後味も良く 珍しいハーレムルートが採用されてる点でも評価できます。

ビジュアルのクオリティも高くキャラも可愛らしいので、重い作品の合間にやるのが個人的にはオススメです。良かったらプレイしてみてください。


灰瞳に機す 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
サークルお茶みどりが出した同人ギャルゲー 同人ゲーということもあり知名度が、高いとは言えない本作品
しかし魂のこもったシナリオはユーザーからの評価が高くいわゆる隠れた名作です。

[評価点]
シナリオ:S
キャラ:S+
ビジュアル:C
世界観:B
演出:A
音楽:B
オススメ度:C

総合点 85点



作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)












[作品概要]
物語は、常に二者択一を求める。
一度の選択肢で展開が大きく変わる
このキャッチコピー通り一度の選択によって黒(ハッピーエンド)か白(バッドエンド)かが決まる作品です。
同人作品ゆえの尖ったシナリオが魅力で商業モノでは中々プレイする事が出来ない内容となっていて非常に楽しめます。

[評価点詳細]

・シナリオ:S
事件の真犯人をおうミステリーサスペンス部分や、オフ会メンバーとの友情
ヒロとの純愛などバランスが取れていている素晴らしいシナリオでした。
序盤がマジでつまらない事を除けば最高レベル

・キャラ:S+
重要キャラの過去編をしっかりやってキャラの心が分かりやすいので、魅力的なキャラが多く、行動理由に疑問が浮かぶ場面も少なかったです。
特にヒロインのヒロと最重要キャラの紫時の過去回想や心理描写には心が痛くなりました…


・ビジュアル:C
同人作品なので、綺麗とは言い難いです。 とはいえ癖は強くないので、慣れれば可愛く見えてきます。


・世界観:B
田舎が舞台ですが、田舎らしいイベントはありませんでした。
普通と言えば普通


・演出:A
過剰演出に感じる人もいるかもしれませんが、かなり力が入っていました。
正直 下手な商業作品よりも上かもしれません。


・音楽:B
フリー音源を使っていてBGMの種類はかなり多いので、飽きはこないですが、その分 印象に残りずらかったです。


・オススメ度:C+
絵柄が古くボイス無し鬱要素が多いシナリオはあまりウケが良くないと思います。 個人的には勧めづらい作品

考察・気になった点

[考察]
本作のメインテーマである、「選択」はストーリー上やキャラにとって非常に重要な役割を担っています。
またユーザーに対しても一度しか無い選択肢でハッピーかバッドか決まる構成を取る事で感情移入しやすくなっている。
選択肢画面でセーブロードできないのも、一度選んでしまったらやり直し不可の比喩表現であると考えます。
この「選択」に関してライターが伝えたかった事は、シンプルに自分の選んだ道を疑わずに信じろであると考えます。
この事は黒編白編クリア後のおまけシナリオ大きく語られています。
このおまけシナリオは黒編でヒロに殺された主人公目線で進むエピソードです。
ここでの主人公は幸せになった白編主人公と殺された黒編の自分と比べて白編の方が一般的には幸せかもしれないが、最愛の人に思われながら死ねた自分はもっと幸せだ、悔しかったら自分よりも幸せな死に方をしてみろと心の中で白編主人公に啖呵をきります。
結果なんて選ぶ前には分からない選んでしまったなら、その道で最大限幸せを見つける努力をするべきだ、コレが結論です。


[気になった点]
基本的に伏線回収はしていたので、目だったアラはありませんでした。
唯一気になったのは黒編で定期的に聞こえていた首を締める音がなにを表現していたかです。誰か教えてほしい…

死神の接吻は別離の味 感想(簡易版)

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
Alcotシトラスの処女作であり後に統一されたので実質ハニカムの処女作でもある本作
ロープラらしくシンプル寄りの内容ですが、死生観をテーマとした 短いゆえの良さがよく出た作品となっています。

[評価点]
シナリオ:B+
キャラ:A
ビジュアル:A
世界観:B
演出:B
音楽:B
オススメ度:A

総合点 75点



感想(ネタバレ有)
一応は余命宣告モノですが、本作はこの手のシナリオによくある 生を意識した主人公が残り時間を悔いのないものにする…といったような内容ではありません。
そもそも主人公が昔死んだ幼馴染の元へ行きたいと言った思いから若干の自殺願望を持っているので死がまるでゴールではなくスタートのように描写されています。

では、本作における余命宣告の意味とは何か? 私は偽りでは無い本当の幸せを見つけるためのスターターピストルであると考えました。
3つのルート全てにおいて主人公は死神に対し命を差し出す代わりにヒロインを助けることを申し出ています。
これは物語開始前のような、利己的な自殺願望では無く 思い人を思っての行動です。 主人公が幼馴染(死人)を思い死ぬ事は主人公にとっては幸せかもしれませんが、周りは主人公の死を引きずり不幸となる偽りの幸せです。
しかし、主人公が思い人(生者)のために命を差し出すのも結局は死ぬため周りを不幸にしてしまいます。よって本作はほのかと雫 2つのルートでは主人公がヒロインのために命を差し出す覚悟まではしますが結果的にはどちらも死なずに助かる描写がとられています。
こ考えからメインとなる琥珀ルートを考察すると ラストの主人公ヒロイン共に死んで別の世界に転生したのではなく、同じ世界線の過去に飛んだ、つまりは2人の死は無くなったと考えることがしっくりくると思います。

「悲しむ人がいないように魂は元ある場所へ帰っていく」元ある場所=死では無く 元ある場所=最大限悲しみが生まれない場所
これこそが本作の言いたい事なのではないか?私はそう考えます。

波間の国のファウスト 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
エロゲとしては珍しい経済学がテーマで比較的評判は良いと言えます。
しかしキャラデザや販促がイマイチパッとしなかった点もあり微妙な知名度となってしまった作品でもあります。

[評価点]
シナリオ:B+
キャラ:A
ビジュアル:B
世界観:A
演出:C+
音楽:B+
オススメ度:B

総合点 75点



作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)












[作品概要]
本作は上でも書いた通り経済学がテーマなのでインテリチックなシナリオとなっています。専門用語が大量に使用されるため全てを理解するには事前知識必須です。
サブテーマである「友情」に関しては分かりやすいので、知識のない方は経済学部分を流し読みしてサブテーマのみ楽しむ方法が良いかもしれません。

[評価点詳細]

・シナリオ:B+
一本道シナリオで個別は無し
中盤の盛り上がりが良く、やや失速気味の後半を加味しても十分楽しめる内容でした。


・キャラ:A
良いキャラが多く、立ち絵が無いチョイ役にも魅力を感じました。
それ故に個別ルートが無いのが残念と言えば残念


・ビジュアル:B
無難な絵柄 時代を考えたら少し塗りのクオリティが低いかなといった感じです。


・世界観:A
隔離された経済特区が舞台
閉鎖環境故、住民のどこかズレた思考が物語の良いアクセントになっていました。

・演出:C+
特に目立った演出はありませんでした。


・音楽:B+
作品のイメージ的にもゆったりとした曲調が多く、世界観の作り込みに一役買っていました。
見せ場ではもう少し燃えるBGMがあると良かったかもしれません。


・オススメ度:B
適度に短く 変わったテーマなのでテンプレも感じさせません。少し難解+恋愛要素が薄いため小心者向けでは無いかも…

感想・気になった点

[感想]
ぶっちゃけ経済学部分は理解できる部分が殆ど無かったので、サブテーマの友情部分に触れていきたいと思います。

要約すると昔は仲良しだったが喧嘩して離れ離れになった主人公+4人の幼馴染グループをもう一度再結成しよう的なエピソード
エピローグ+1〜4章の構成 各章ごとに
話のメインとなる幼馴染がいて話が進むごとに仲間が増えていきます。
ひとりひとり主人公に対する思い入れが違うのですが、ボリュームが少ないため心理描写が足りず仲が良かった幼少期のエピソードが殆どなかったのが残念な部分です。
個別があれば、そこで詳しく説明もできますが一本道なので無理と…
しかし起承転結[起:主人公がグループ再結成を決意 承:再結成するために奔走 転:姉の死の原因判明 結:グループ再結成して外の世界へ]がハッキリしたシナリオは分かりやすく、足りない描写も良く言えばクドく無いとも言えます。
また、友情部分は、あくまでサブテーマであり本筋は経済学なので、そういった意味でも必要な描写削除だったのかなとも思いました。
自分的にサブテーマで伝えたかったは「金で物は買えるが人(友情)は買えない」だと考え、これはキャッチコピーの「いくら稼げば、とりもどせますか?」のアンサーとなっています。
いくら稼いでも取り戻せない、金は大切だがもっと必要なものがある よくある考え方ですが、金に取り憑かれた主人公が出したものとしては良い結論では無いかと思いました。


[気になった点]
経済用語に対しての説明が少ない事
いちいち説明を入れるとグダるのは予想ができるので、凝ったSF系にありがちなオリジナル用語の説明ゾーンを作った方が良かったと思いました。
正直何も調べない事を前提とするならプレイした人の1割が理解できてたら十分なんじゃ無いかレベルです。


総評
[総評]
短いながらも良い作品と言えます。
現状文系テーマの作品は伝奇ものの独壇場なのでこういったテーマは増えて欲しいと感じました。
新しいジャンルを開拓したい方は是非プレイしてみてはいかがでしょう。

Missing-X-Link 天のゆりかご、伽の花 感想

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
DMM系列メーカーFlouriteの2作目
ジャンルとしては人工知能がテーマのSFモノで、前作のソーサレスアライヴ と違ってDMMGAMESを使用する必要がありません。またシナリオの出来も良いため全体的に評判が良い作品です。


[評価点]
シナリオ:A
キャラ:B+
ビジュアル:A-
世界観:A
演出:S+
音楽:B
オススメ度:A

総合点 83点



作品概要・評価点詳細(ネタバレ有)

[作品概要]
前作のソサアラとは違い爆発力は無いが安定感はある本作品 演出面で非常に優れておりスペックが足りないPCだとプレイに支障をきたす可能性大です。
雰囲気ゲーだけあって全体のテーマも優しく話の展開としては、割とドロドロなのに描写はそうでもないといった感じでした。
そのため人によっては、どこか幼稚な印象を持ってしまうシナリオかもしれません。

[評価点詳細]

・シナリオ:A
人工知能と人間との違いがテーマの作品 エロゲでは割とありふれた題材なので目新しさは無いですが、割と序盤から大きく展開が動くので退屈することなく進めることが出来ました。


・キャラ:B+
可愛らしいキャラが多いですが、テンプレ感が否めない印象
汚れ役ポジションの遊離をうまく使えたらこの部分の点数も上がったかもしれません。


・ビジュアル:A-
一枚絵の塗りがうまく 電脳空間でのCGも出来が良かったです。
Hシーンでのアニメーションをカットできなかったのが少し残念に感じました。


・世界観:A
誰もが心に悪を抱えていて根っからの悪人はいないよ的な世界観
雰囲気としては、木漏れ日のノスタルジーカを思い出しました。

・演出:S+
おそらく本作で最も優れた部分です。
電脳空間の表現も素晴らしいですが一番はトゥルールートのチェスバトル、テキストと連動して3Dの駒が動くので、臨場感が他のADVゲームとは比べ物になりませんでした。


・音楽:B
OP ED BGM共にあまり印象に残りませんでした。音楽は雰囲気ゲーには重要な
部分なので頑張って欲しかったです。

・オススメ度:A
高水準な作品なのでオススメ度は非常に高いです。ただし演出でPCスペックが足りないと止まる部分が多々あるので体験版プレイは必須

考察・気になった点

[考察]
本作はエピローグ+1章〜4章+トゥルーの構成になっており各章に人工知能の自由意志、宗教観、悪意、恋愛感情といったテーマが振り分けられています。
エピローグとトゥルーでは主に主人公の姉や藍視関係のいざこざについてのチェスバトルもありますし、シナリオで単純に盛り上がるのはこの部分かなと思ってます。しかしながらメインテーマの人工知能と人間の違いについては弱く 1章〜4章の方が主張がはっきりしたシナリオでした。

各章をまとめ

[1章]
晶さんのメインシナリオ ここでは、人工知能の自由意志をテーマとなっています。
軍事会社タイレルから逃げ出して篠月学園で事件を起こした軍事兵器オートマタ散桜花を捕まえよう的なシナリオ
しかし結局逃してしまい散桜花が逃げ出した本当の理由はここでは、分からずじまいでした。

[2章]
ひなちゃんのメインシナリオ ここでは人工知能の宗教観がメインテーマとなっています。
この章では人々に感謝されるために働く看護オートマタ しかし文句こそ言われど感謝はされない状況によって次第に感情が壊れていく。 結果として存在し得ない人工知能の神 「偽神」を作り上げ 患者であるひなを生贄にしようとするのを止めるシナリオです。
人間が神に祈るのも恵まれない現在を嘆いての行動であり、ここで人工知能と人間の思考回路に然程差がない事が示唆されています。
この章では看護オートマタから付随して1章で逃げ出した散桜花の件にも触れられており、彼女が逃げした理由も看護オートマタと同じく感謝されるべき味方から嫉妬によって銃で撃たれたのが原因と判明した。

[3章]
遊離のメインシナリオ ここでは人工知能の悪意がメインテーマとなっています。
基本的にオートマタの思考回路は人間を傷つけないために悪意は無く 2章看護オートマタの件も人々に感謝されるための行動であり善意からくるものだと説明されていた。
軍事用オートマタ散桜花も例に漏れず 感謝されるために人を殺す道具であり命令するのは人間でそこに自らの意思はありませんでした。
感謝されるはずの味方に撃たれ自らの存在意義を疑い 自由意志を持つこと願った散桜花は、道具として使われる側では無く、使う側として主人公の殺人を計画する。 つまりは散桜花本人が主人公を殺すのでは無く 遊離に主人公を殺すように指示をしたのでした。
最終的には遊離に欺かれ計画は失敗に終わりますが、これにより人工知能も悪意を持つことが出来る証明となりました。

[4章]
姫風露のメインシナリオ ここでは人工知能の恋愛感情がメインテーマとなっています。
3章で悪意を持つ事が判明した人工知能、ならば反対である好意も持つはずです。散桜花の姉妹機である姫風露も悪意と好意両方を持っており今までの生活から主人公を好きになります。
この章は基本的にトゥルーまで大きな事件は起きず恋する2人の物語が進んで行きますが、中盤あたりで姫風露のレイヤー0(オートマタが人間の命令を遵守するための絶対項目、何が書かれているかはオートマタ本人にも分からない)について触れられており、姫風露のレイヤー0はほぼ間違い無く「人間を愛しお世話する事」だと主人公は予測します。つまり姫風露は主人公以外がマスターになったIFの世界ではその人物に無制限の愛を与えていたかもしれないといった思いが主人公を苦しめました。


[トゥルールート]
このルートでは人工知能の感情については殆ど触れられませんでしたが、最後に大きな事実が判明しました。
それは姫風露のレイヤー0についてです。主人公は「人間を愛しお世話をする事」と予測しましたが、結果は「空白」姫風露のレイヤー0には何も書かれていない事がわかりました。
つまり姫風露が主人公を愛しお世話をし恋をしたのはレイヤー0に支配されていたのでは無く全て姫風露自身が考え選んだ選択肢でした。
人間とオートマタの最後の違いであるレイヤー0の存在すら無くなってしまえば人工知能と人間の差異は無く 2つの存在は全く同じだと言えます。

[まとめ]
前編を通してオートマタと人間との違いを描写して最終的に差が無いとした本作
ロボットらしさでは無く 人間らしさに力を入れたシナリオは他の人工知能テーマ作品にも多いですが、章ごとに感情を細くかく説明した作品は少なく故に本作の説得力も増しています。
演出部分や姉関係のシナリオにも目が行きがちな物語ですが、人工知能の感情面にも目を向けたら面白いかもしれません。



[気になった点]
やはり、PCの必要スペックが高い事とライターがBADENDを作る勇気が無かった?部分が気になりました。
話の流れをいくら重くしても肝心の雰囲気が優しいのでシリアスシーンでもあまり不安にならない作品です。
その方が良いという人も多いかもしれませんが個人的には少しくらいは暗い方が好きです。
残酷なようでいて優しい世界の本作は良さと悪さが混じり合った作品なのかもしれません。


総評
[総評]
シナリオも安定していてCGも綺麗
演出はエロゲの中でもTOPクラスなので十分良作と言えると思います。
しかし尖った部分が少ないので名作一歩及ばずといった印象ので、前作のソサアラを期待してプレイすると肩透かしを喰らうかもしれません。

はぴぶりFD感想(簡易版)

作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
紫の処女作である「はっぴ〜ぶり〜でぃんぐ」のFD 内容としては、本編で誰ともくっつかなかった世界線の話となっており、新キャラも追加されている。
舞台は「夏色小町」と同じ村らしいですが、未プレイなのでどの程度小ネタがあったかは不明です。

[評価点]
シナリオ:C
キャラ:A
ビジュアル:A
世界観:S+
演出:C
音楽:B
オススメ度:C-

総合点 69点



評価点詳細(ネタバレ有)

みんなで温泉旅行に行ったら何故か同じ日を繰り返してしまう、どうやったらループから抜け出せるのか?といった内容
オチは魔女のペットである亀が魔界に帰ってこない魔女を諦めるために主人公を試したといったもの
恐らくというか100%浦島太郎がモチーフのお話でしたが、いかんせんボリュームが少なすぎました。合計で3時間ほどあればクリア出来てしまいます。
とはいえ本編ではなし得なかった全員人間になって幸せに暮らすエンドが示唆されてましたし、動物っ娘たちも相変わらず可愛く、ドタバタ感の雰囲気も損なわれていなかったので満足はしました。

総合的には、はぴぶりが好きで尚且つボリュームが少なくて良い人以外にはあまりオススメできない作品です。
余談ですがはぴぶり本編は非常にオススメですので良かったらやってみてください。