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黄昏のエロゲ感想

エロゲ感想ブログ たまにオススメ書いたりする。

破瓜病〜クワビヤウ〜 感想

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(評価点) 

 

[評価点]

シナリオ:A
キャラ:B+
ビジュアル:B+
世界観:A
演出:B
音楽:C
オススメ度:B-

総合点 78点

 

 

 

 

 

 

 

 

(感想)

停止したエレベーター内といったごく小さい範囲でのクローズドサークルモノであり、舞台設定で適度な緊張感を与えつつ本筋の男女の性差 大人と子供の差といったものが表現されていて凄く感心しました。正直やる前は凌辱メインだと思ってなので驚かされましたね〜

とは言っても、同人短編という事もあり過度な期待はしない方がいいですが…

ただオチだけは、別格なのでそこだけは期待してもいいかもです。

 

 

 

 

(考察)

 

⚫︎テーマについて

わかりやすく男女の性差がテーマとして描かれてましたね〜 生理 男の欲望 第二次性徴期 姉の彼氏等々…etc

これらの変化に、まだ大人と子供の中間である、みおが思い悩む様子が過去回想という形をとって表現されていきます。

しっかりとヒロインである、みおの心情を描写し問題を提示 主人公とのやり取りの結果吹っ切るという形での解決と分かりやすい流れでしたので、サクサク読めてよかったですかね。

欲を言えば、主人公側が何故自殺するに至ったかを、男女の性差に絡めてシナリオに組み込んでくれたら、尚よかったかもです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎恋愛部分について

メインテーマのほかに、大きくシナリオに関わってくるのが2人の恋愛に関してです。

選択肢を間違えずにトゥルーENDを迎えると主人公とみおは晴れて恋人同士になる訳ですが、第一印象最悪で体を要求してきた主人公に「普通」なら心を許したりはしないんですよね。

 

つまり、普通でない状況 

封鎖されたエレベーター 片手一本でみおを救った主人公という状況による吊り橋効果

自らを傷つけた犯人 加害者と長時間一緒にいることで生じるストックホルム症候群

過去 凌辱未遂から救ってくれたことによる深層心理での期待

 

これらが交わった結果お互いが好き合うに至った訳ですね。下手にデートだなんだとされるよりも説得力のある理由で個人的に凄い好きな展開ですね〜 

もっともアフターストーリーにてこれらもひっくり返るわけですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎アフターストーリーについて

エレベーターからの生還後

新たに誕生した年の差カップルのイチャラブを描いた後日談…などでは決して無いのが、本作 破瓜病が普通とは違う1番のポイントです。 正直このアフターストーリーが無ければ、もう少し評価は低くなっていたと思います。それぐらい破壊力にあるENDでした。

エレベーターから生還した直後、あの一瞬だけ非常に短い間だけど確かな恋心、恋を知らず子供から女へとなるのを恐れた少女の初めて知った恋心。けれど結局は異常な状況下での気の迷いだと判断して主人公とはもう2度と合わないという選択を取ったみおちゃん そしてそれに同意する主人公 2人だけにしか分からない微妙な関係性がすごく良かったですね。

 

欲を言うなら、数年後に街ですれ違うけど、お互い無視したり。みおちゃんをまた暴漢から救うけど、名乗らずに去っていくとかの展開を最後に入れてくれたら、最高ですよね…

 

ほんとこのラストにしてくれたライターさんに感謝です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(総評)

[総評]

あまり知名度が高くないし、埋もれる理由も分かる本作ですけど、同人ゲーとしてなら十分戦っていけると思うので、もう少しプレイする人が増えてくれたらいいなぁと思いますね。

面白いとか感動するとかじゃ無く、とにかく良いと思わせてくれた、そんな作品でした!

 

 

 

ヘンタイプリズン 感想

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(評価点) 

 

[評価点]

シナリオ:A+
キャラ:A
ビジュアル:B+
世界観:A
演出:A-
音楽:B+
オススメ度:A+

総合点 80点

 

 

 

 

 

 

 

 

(感想)

んー すごく率直に思った事を言うなら、ぬきたしと比較して牙が抜けたような感想を抱いてしまいました。面白い事は面白いんですけど優等生すぎるというか、演出やら展開やらキャラ設定やらから、ギラギラした魂みたいなのが感じられないなーって…  

個人的に、ぬきたしの一番の魅力って勢いだけで全て覆うあのスタイルだと思うんですよね。それがヘンプリで無くなっていたのが残念でした。  

 

ただまぁ… うん 面白かったですよ。少なくとも本作単体で見れば間違いなく名作と言えるクオリティです。

 

 

 

 

 

(考察)

 

⚫︎テーマについて

一番のメインテーマは分かりやすく「自己表現」ですかね、もっと詳細に表すなら「自己評価の仕方」でしょうか。

主人公である柊一郎の自己表現が全裸からエロゲ制作へといたり、それらを阻害する衣服がプリズンへと変化して 脱走及びアマツくんとの別れによって悲願が達成されると…

 

この辺の描写は非常に丁寧に書かれていたかなとは思って思います。できれば3人の個別ルートでもそれぞれに共通したテーマや目的意識みたいなのがあっても良かったかなとは思いました。 ぬきたし で言うドスケベ条約の撤廃みたいなやつですね。

あえて言うなら共通&グランドは自己表現

個別はヒロインに対する恋愛感情によって成された自己の確立と分けた感じですかね。

主人公のイマイチ読めない感情ってのがうまく調理されてて良きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎エロについて

この部分は明らかに劣化というか、イマイチになってたかなと感じました。

監獄 囚人を意識したのか、エッチシーンも全体的にスジっぽく硬そうな体型が多く、塗りも暗いせいか余計に尖った印象を受けました。

ヘンプリにエロは求めてない!と言われればそれまでですが、もう少し頑張れたんじゃないかなぁって…

シチュエーションなんかも変にタンパクですし、もっと弾けてほしかったですw

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎コメディについて

明らかにボリュームが減ってましたね。パロディ下ネタ両方とも

その分ストーリーに余力を注いでいるので、単純なシナリオの出来では間違いなくぬきたし超えなのが残念です。

 

ただシュールギャグって言うんですかね、ツッコミ不在のあの余韻は本作ならではかなと思います。

それじゃチンコ詰めです…誰もツッコまないとか、生き別れの姉がエロ本に載ってるんです。ソフりんの表情のみでのツッコみとか独特の世界観って感じがしてすごく好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

(総評)

[総評]

良くも悪くも落ち着いたなと思う本作

個人的にはイマイチな出来ですが、よくよく考えてみたら、ぼくともや雨衣カノジョもシリアスですし、このライターさんの書くシリアスが自分に合わないのかもしれませんねw

ネットでの評価は間違いなく、ぬきたし超えか少なくとも並んでるって感じですし…

次回作はおそらくFDですし、そこで存分に暴れてほしいですね。はてさてどうなることか…

 

雨音と自動人形感想

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(評価点) 

 

[評価点]

シナリオ:B+
キャラ:B
ビジュアル:A
世界観:B+
演出:A
音楽:S
オススメ度:B+

総合点 73点

 

 

 

 

 

 

 

 

(感想)

いわゆるオーソドックスなアンドロイドモノでしたね。

ストーリーに関しては、今一歩と言った感じ… アンドロイドが人へと成長するといったコンセプトは感動しますし個人的にも大好きなんですけど、やはりボリューム不足が目立ちます。

また、アヤの成長以外にも三月の母親関連や病気 途中のホラー要素など正直要素盛り込みすぎかなーと思いますね。1〜2時間で纏めるので有れば一個大きな主軸を決めた方が読んでて感情移入しやすいかな… それかボリュームを増やすかですねー

 

ストーリーが少し難ありな一方で演出やCG、OP&EDは凄い評価できまね〜アヤの目に光が宿るシーンなんか凄い良かったですし、少し闇感のあるキャラデザと退廃した世界の相性もバッチリです。ラストCGでは明るい色合いで雨が止んでいる演出も対比が効いてましたね。

あと驚いたのがEDです。普通にめっちゃいい曲でした!

 

 

 

 

 

(考察)

 

⚫︎テーマについて

まぁ一番のメインテーマは、「成長」ですかね。ここでの成長とはアンドロイド→人間への成長です。

本編始まって、まず思ったのがアヤがあまりアンドロイドっぽくないな…なんですよね。会話も声優さんの演技もすごく人間くさく表現されていました。要するにバス停前で博士を待っていた時点でのアヤは殆ど人間へと「成長」していてあと一歩踏み出せない状態だったんだと言えますかね。

アンドロイドやらロボットモノの定番ネタの一つに人間とアンドロイドの違いがよく焦点に当てられていますけど、本作では感情の有無が2者の違いとして描かれていました。つまり感情センサーが導入されている、アヤ及び雪村はいつでも人間へなれる状態だったわけです。そして本編ラストにてとある壁を破って二人は人間へと成長したわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎とある壁について

上で書いた二人が破った壁とはなんなのか…?

私は「ロボット工学3原則」だと考えました。

ロボット工学三原則とは

 

第一原則:ロボットは人間に危害を加えてはならない

 

第二原則:第一原則に反しない限り、人間の命令に従わなくてはならない

 

第三原則:第一、第二原則に反しない限り、自身を守らなければならない

 

 

…以上の3つからなるSF小説アイザック-アシモフが提唱した原則で以降創作物で頻繁に使われるロボットAIモノのお約束みたいなものです。

プレイした人は気づくと思いますが、最終盤アヤが初めて自分の意思で博士の命令を拒否して頬を叩いた場面にて、アヤは第一と第二 

博士の記憶の媒体となる事を嫌がり逃げ出した場面と自らを犠牲にアヤに博士の記憶を伝えた場面にて、雪村は第二と第三を破っているんですよね。

 

ロボットの守るべき規則を自らの意識で破った

この瞬間に二人は人間になったのだと思います。

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎気になった点について

批判…とまでは行かずとも少し気になった点が二つありました。

 

一つ目はアヤの涙について

創作物に置いて機械の涙ってかなり重要な要素の一つだと思ってるんですよね。ですけど本作の涙って割とあっさり流すんですよね。しかも特に涙について触れる描写が無いんで、少し意表をつかれましたね。

そのせいで博士に好きだと伝え抱きついたCGの涙の特別感が薄れてると思うんですよね。涙が割と簡単に流れるなら流れるで、この流すシステムについての詳しい説明とかがあっても良いかなと思います。雪村の目を移植したことで(涙を流す機能のある目になって)泣けるようになったとかでも面白いかもですね。

 

二つ目が雪村≠博士であることです。

シンプルに目が見えるようになった事で今まで話していた男が愛する博士であると若干…のが流れてして綺麗だなと思うんですよね。そこで捻って博士とは別人格の雪村ってのも面白いってのは理解できるんですけど、やっぱ作品全体として王道をなぞるストーリーだったんで、最後も王道のままでもよかったかなと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(総評)

[総評]

全体の完成度が高いだけにどうしてもアラが見えてはしまいますが、フリゲである事を差し引いても、中々に凄い作品ではあると思います。

製作者さんの次回作が楽しみです。

収穫の十二月 感想

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 (はじめに・評価点) 

 

[はじめに]

今回自分は収穫の十二月という作品をプレイするにあたり、リアル月と同時並行で進めるという方法をとりました。収穫の十二月は12月に、次に境域の一月は1月にといった具合に2020年12月〜2021年12月の1年間をかけて本作をクリアしました。

よって感想などもそれも考慮して書いていきたいと思います。ご了承ください。

 

ーーー以下評価点ですーーー

 

[評価点]

シナリオ:B+
キャラ:A
ビジュアル:B
世界観:A
演出:B-
音楽:S
オススメ度:B+

総合点 76点

 

 

 

 

 

 

 

 

(感想)

ネット上では割と高評価を受けている本作ですが、プレイし終わった感想としては、ぼちぼちかなぁといった感じでした。これに関しては、1年間かけてしまったが故の弊害ですかね…

一気にやると勢いでグワーっと盛り上げてくれるんでプレイ直後は評価点高くなりがちですが、今回はそれが無いですからね…

 

でも逆を言えばBGMやキャラの心理描写の動きなどは冷静に見てもかなりクオリティが良いのがわかります。特にBGMは下手な商業作品よりも個人的には刺さりましたね〜 一番好きなのは冬編ラストに流れたあの曲

詳しくは、考察にて…

 

 

 

 

 

 

(考察)

 

⚫︎テーマについて

結構この手の作品って分かりやすい主題がドカンと提示されてるもんですけど、収穫の十二月にはそれが無いんですよね…少なくとも自分は思い浮かびませんでした。

そもそもが色んな登場人物がいて月毎にストーリーの雰囲気も違って神やら科学やらバトルやらごっちゃになってるんで、その上で主軸を作れっていっても難しい相談ですよね〜

 

そこで自分が思ったのが、このごった煮こそテーマなんじゃないかって部分です。メインの登場キャラである主人公 学生たちのリアルにテーマなんぞ無いし何が起きても不思議では無いってわけですね。

そして最後そのごった煮である救えない現実を主人公がぶっ壊す事でラストである収斂の十二月のみ、「完全なハッピーエンド」という現実的では無いリアリティの無いテーマを作り締めとしたのだと私は考えました。

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎テキストについて

少し分かりにくい…というか独特のテキストでした。

重要な部分や心理描写をあまりこと細かに描かないきらいが本作のライターにはあります。例を挙げるなら蒼との過去やら主人公の思惑なんかですかね。特に主人公はマジで何考えて行動してんだか分かりませんしシーンによって底が見えなかったり、ただの学生だったり、ヘタレだったりして安定感にかけています。

この辺りをもう少しどうにかしてくれればなぁとは思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎柾木と耕平について

主人公である柾木とある意味第二の主人公と読んでも差し支えない耕平、この二人は意図的に相反する存在として表現されていました。

 

 

物語の開始直後に雪&白と付き合った柾木

最後の最後でようやく早苗に告白した耕平

頭脳担当 柾木

体力担当 耕平

彼女に抑え込まれたい柾木

彼女を支えたい耕平

 

このようにパッと考えてもいくつかあります。

しかしながら自分は、これの意図がちょっとよく分からなかったんですよね…なんのために真逆にしたのか、ストーリーのアクセントにしてもあからさまですし…ちょっと自分では分からなかったですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⚫︎1年間かけてプレイした感想

最後にリアル月同時進行で進めた事によるメリット…というか感じた事をまとめてみます。

 

まず思ったのは、時間をかけると慌ただしくないなって事ですね。基本本作って1エピソード 1〜2時間ぐらいで終わって全体だと15〜20時間で比較的短めのなんですけどポンポンキャラ しかも再登場しないような子も出てくるんですよね… 一気にやるとそれが気になるかもですね〜

冬編終わったと思ったら蒼登場 まよい登場 早苗のライバルも登場と。。。

その点毎月1エピソードだと蒼が出た時もおぉテコ入れキャラかーみたいに余裕持って考えられましたね。ほかにも耕平が早苗から貰ってたチョコレートを結構後半(8月ぐらいだったかな?)までとっていて主人公がまだとってんのかよそんなんあったな的なツッコミするんですけど、この時 読み手の私も主人公と全く同じ、あぁあったなそんなエピソードみたいな感情を抱けるんですよね。この点は凄い良かったです。

あとはBGMなんかも印象変わるかもですね。冬編だと毎エピソードのラストに例のBGM流れるんですけど、3月ぐらいで若干くどいなーと思ってくるんですよ。んでそこからぱったり使用が無くなるんですけど大トリの収斂にて終盤で流れるんですよ例のBGMが3月から12月ですから9ヶ月ぶりか?それはテンションぶち上がりますよ!この時ばっかは本当に一年かけて良かったと思いましたw

 

 

 

 

 

 

 

 

(総評)

[総評]

爆発力があるわけでは無いですが、キャラのやり取りやら設定やらBGMやらで点数を伸ばしていって結果的に名作に名を連ねることになった本作

個人的には期待したほどでは無かったけど十分楽しめたし、リアル月と同時になんて芸当ができるのは後にも先にも本作ぐらいだと思うんでやって良かったなぁと思わずにはいられないそんな作品でした。

Monkeys!! 感想

 

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 (作品概要・評価点) 

 

[作品概要]

HARUKAZE4作目 

女装×ヤンキーモノ、原画担当の変更、ノラとと以降の完全新作と何かと発売前から話題に欠かなかった作品です。

ライターはメーカー恒例のはと氏なので一定の面白さは保証されていますし、評判も上々とチャレンジした割には安定している印象

ーーー以下評価点ですーーー

 

[評価点]

シナリオ:B
キャラ:S+
ビジュアル:A
世界観:A
演出:S
音楽:B
オススメ度:A+

総合点 73点

 

 

 

 

 

 

 

 

(感想)

プレイし終わって真っ先に思ったのが評価が凄く難しい作品だなでした。

 

まず大前提としてノラとと、ノラとと2と比べると明らかに手抜き&雑さが目立ちます。

シナリオのボリュームも少なく(大体15時間前後でフルコンプ可能) 展開もワンパターン、CG枚数も漫画風の演出で誤魔化してます。挿入歌も1曲だけで、原画の塗りもエロゲ塗りというよりはアニメ塗り寄りでざっくんバランに塗っとけ感が凄いです。

ただ、ただそれでも面白いんですよね。それもめちゃくちゃ、プロローグからのハイテンポな掴みで一気に世界観に惹き込まれますし、上で挙げた漫画風の演出もキャラの動きが分かりやすくて大成功だと思います。シナリオも主軸となるテーマやらストーリーは正直イマイチですが、それを補って有り余るキャラのかけ合いと…

 

要するに褒める部分も貶す部分も大量にあって、結果的にいい具合になってるって訳ですね。少なくとも個人的には買って大満足 後悔はなかったかなって思います。

 

 

 

 

 

 

 

(考察)

 

⚫︎テーマについて

一番のメインテーマが家族に関して、特に母親に関してですかね。

ただまぁこれがワンパターンというかカラス以外の3人は自己の確立でストーリーの流れが変わり映えしませんし、カラスルートも猿吉の母親が影でキャッチボールを練習してたとこは割とおぉ!って思いましたが、そっから訳わかんない展開になって家族テーマがブレブレになってきますし。

結局のところこのライターさんは変に決まったテーマに囚われずに自由に書いた方がいいんじゃね?って思います。実際成功してるノラとと

はヒロイン毎に決まったテーマはありませんしね。

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎テキストについて

テキストに関しては流石の一言ですね…ハイテンポなかけ合いも良いですし、ほぼ全キャラボケとツッコミが両立できるのもかなりの評価ポイントです。エロゲのコメディ作品って男キャラやネタ枠のサブキャラに頼りがちな部分も多いですけどモンキーズはバンバンメインヒロインを抜擢していきますし、尚且つヒロインとしてのかわいさもかね揃えてるんでキャラ設定作るのも上手なんですかねー

 

ただそのテンポ感故の欠点もあります。

まるでいきなりシーンが飛んだかのような場面展開を多用する部分ですね。今のシーンはどの時間軸なのか、今どんな状況なのか、主人公とヒロインは付き合っているのかなどが分かりにくいんですよね。ライターも把握できてないのか硝子ルートでは主人公と硝子が付き合っているのを知ってる発言と知らない発言を数テキストの間にメバチが発します。意図的なギャグでないのでしたら、相当ヤバいです。

前々からこの傾向はありましたが、本作は特にひどいです。これも手抜きの弊害か??

 

 

 

 

 

 


⚫︎コンセプトについて

ヤンキーとお嬢様、女装と男装といった具合に相反するものが度々と登場してきたのは良いですね。元々この手のキャラゲーの女装主人公って穏やかな気質である事が多いんで、猿吉みたいなヤンチャ系ってのも新鮮味があって良いです。男にしか聞こえない声も筆談オンリーにする事で解決してますしね。(何故か南、起田には声聴かれても性別はバレませんが…)

あと一つ思ったのは、猿と鳥に関してですかね、男の女 分かり合えない2種が手を取り合うってのもテーマの一つな訳ですし、せっかく犬猿の仲なんてことわざもあるんですから鳥では無く犬の名前をモチーフにした方がスッと入ってきやすかったように考えましたね〜 狐に掛けてイナリとか良さそう。どちらにせよカラスだと同じくヒロインの硝子とひびきが思いっきり被ってますし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⚫︎個人的に残念な部分

最後に一般的な批判点とは別に個人的に思ったことを書いていきます。

 

それは、ギャグ系以外の喧嘩シーンが殆ど無かった事です。正直ヤンキーと聞いて自分が期待してたのは主人公がヒロインのピンチをスデゴロで助ける展開ですよ!ノラととのあっすールート的なアレです。これは別に主人公に限った話じゃ無くて起田の剣豪設定とか南が本気出すところとか熱いシーン描こうと思えばいくらでもできる訳じゃないですか。ヒロイン側にもメバチっていう戦闘要因いますしね。特に本作はヤンキー高校っていう下地もあるんですから導入し易いと思います。

 

要するにヒロインのピンチを挿入歌有りで仲間と一緒に助けるカッコいい猿吉を見たかったなってただそれだけの愚痴ですw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(総評)

[総評]

雑だし手抜きだしツッコミどころもめっちゃあるけど、同じぐらい光る部分もあるし笑える珍しい作品でした。多分割と奇跡的なバランスで組み合ってるんで、丁寧にしたら逆につまらなくなる可能性も全然あり得るんで、これで良かったとも言えますかね。

売り上げもかなりあるっぽいんで、今回余ったパワーをノラとと3に回して、その分面白いものを作ってくれたら満足かな。 ウキとかのキャラデザやぐっぴーのHシーン導入(夢ですが。)沖田の上裸をキチンと描写したあたりなんかからモンキーズ2を作る気は一切無さそうですしね〜

 

 

ふゆから、くるる 感想

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 (作品概要・評価点) 

[作品概要]
はるまでくるるから始まった四季シリーズの最終作、一応メーカーからは、本作のみでも楽しめるとの発表ですが、最後の締めなどは明らかにシリーズを通しでプレイした人へのメッセージなどもあり春夏秋のプレイ推奨と言ったところ…

ミステリー+SFで面白くなりやすい題材なので発売前から非常に期待の高まっていた作品です。

 

[評価点]

シナリオ:B+
キャラ:S
ビジュアル:S
世界観:A
演出:B
音楽:B
オススメ度:B+

総合点 75点

 

 

 

 

(感想)
全体的に主張やらテーマやらが散らかってる印象を持ちました。ミステリーも超展開もSFも中途半端 タイトルのロゴにもなってOPに何度も登場する針もハッキリいって針である必要が薄いんですよね…詳しくは考察で書く予定ですが。

てな感じでシナリオに関しては今一歩佳作より、ただしイラストはトップクラスに良いですし、魅力的なキャラ付けは中々の物なので総合点は割と伸びてくれたなとは思います。

 

ただ元々人気のある四季シリーズの締めとしてはパワー不足なのでネットでの評価はイマイチパッとしないみたいですね。もっとも自分は本作しかやっていないのでそこまでのダメージはありませんでしたが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(考察)

⚫︎テーマについて

テーマが散らかってる本作ですが一応のメインテーマは据えられています。それは「男女間における性差」です。

性別に差による思考回路の違いなどがシナリオに絡めて語られてはいましたが、あまり出来が良いとは思えませんでした。作中では、男である空丘夕陽を追い詰めても暴力などに走らないかどうか、そして事件を解決することが出来るかどうかを試すために殺人事件を起こした訳ですが、そもそも別に探偵として事件を解決したからと言って男が危険では無いと証明できる訳でも 逆に解決できなかったとしても危険だと証明される訳では無いんですよね。

男の危険性を審査できる基準は追い詰められた際の行動であって事件解決そのものは然程重要じゃないんですよ。なのにも関わらずジャンルとしてはミステリーを謳っており同時にライターが男女の性差について書いた話だなんて言うもんですからこんなチグハグになってしまったんだと思います。

 

男女の性差とミステリーをしっかりリンクさせたいなら、それ相応の理由付けをしっかりした方が読み手側も意識がブレなくて良いと言えますし、主人公に探偵をさせる為に敢えてお粗末な犯行にしたと言う設定もしっかりとした事件を作れない言い訳にしか思えませんよね。

これならば殺人事件とか関係なく主人公が追い詰められた時にどうするか(例えばいじめとか)についてに重点を置いたヒューマンドラマの方がよっぽどか面白いんじゃ無いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎世界の真実について
中盤から終盤にかけて主人公及び読み手側に対してのネタバラシである世界の真実について語られます。完結にまとめるなら主人公たち=黒い針状の機械でその針を作った人類が新たな生活圏を探すために宇宙に放ったというのが真実です。

ここから一気にSFに話が傾く訳ですね。まぁこれに関しては結構良い展開だと思いました。超展開ではありますが理解しやすい設定で無理に難解ぶった表現もされていませんでしたし、しほんちゃんとの別れなんかも感動できますしね。 ただ難点を挙げるなら伏線を分かりやすくしすぎて衝撃感が薄れてしまった事です。外の世界は本当にあるのかやアルパカ、カーネーションなんかのオーバーテクノロジー等 結構ハッキリと描写されていたので、種明かしされてもあーやっぱりねという感想が先に出てしまうんですよね、どうしても…

ここら辺をもう少し隠すというか読み手側を騙すつもりで書いてくれてたら全体の評価点も上がってきたかなとは思います。

 

世界の真実と主人公たちの選んだ道に対してのメッセージ性に関しては色んな作品で擦られ過ぎてる「緩やかな停滞よりも変化を受け入れて前に進まないとダメ!」というものでした。よくも悪くも王道ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎Hシーンについて

ここは結構好き嫌い別れそうな部分ですね。

ライターがTwitter上で百合ゲーでは無く性別をギミックにした作品と述べていますがハッキリ言ってほぼ百合ゲーと言っても良いかなって感じですかね。

作中でやたら男になる男男と連呼されてはいましたが蓋を開けてみたら、女の子にちんこつけただけなので殆どふたなり(一応両性具有では無いので正確には違いますが…)状態で男の身体になる訳でも無くおっぱいの大きさなんかもそのままです。そもそも登場キャラが男を知らないんで、Hシーンでも男に対するって感情言うよりは女(ちんこ付き)に対する感情のが全面に出てましたしね。

 

自分はふたなり属性や百合属性をそこまで持っていないのでイマイチかなぁ絵だけはめっちゃ可愛んですけどね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⚫︎雲母について

各キャラのHシーンを終えてラストの締めに入る段階にていきなり雲母なるキャラが登場します。このキャラ 一応超序盤に出てきてはいましたが、以降は登場せず更に立ち絵もありませんでした。 にも関わらず最終盤でいきなり雲母目線の描写になり一枚絵CGも用意されてオチ要因として抜擢されます。

肝心のラストはおそらく春夏秋とシリーズ通してプレイしてくれた人に対してのメッセージだと思われて自分には、あまり刺さりませんでしたが、なんでそのメッセージを伝える役に雲母が選ばれたのか全く意味不明です。シリーズやってる人にだけ分かるネタか何かですかね?どちらにしても突拍子無さすぎて、素直にずっと主人公ポジションだった夕陽ちゃんで締めるのではダメだったのかと思いました。

この雲母ちゃんの存在意味 分かる人いたらコメントで是非教えてください…

 

 

 

 

(総評)

[総評]

全体的に普通 一部お粗末といった具合で良作とは言えないですかねー 絵や演出 キャラ毎の掛け合いなんかはクオリティ高いので、そこでバランスは取れてますかね〜

結構期待してたんですけどちょっとガッカリ気味かなと、そんな感じの作品でした!

 

 

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