黄昏のエロゲ感想/a>

黄昏のエロゲ感想

エロゲ感想ブログ たまにオススメ書いたりする。

ドーナドーナ 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
アリスソフト30周年記念の作品だけあってか、かなり気合を入れて作ったのが伺えます。
ゲーム性は初心者でも問題ない難易度なので、この手の作品に殆ど触れていない方でも楽しめるかと思います。ランスシリーズのようにナンバリングや事前知識がいらない分かなり取っつきやすい印象
ややストーリーに荒が有るのが難点


[評価点]
シナリオ:B
キャラ:S+
ビジュアル:S+
世界観:S
演出:A
音楽:B
オススメ度:A

総合点 90点



感想
シンプルに面白い作品でした。
特にゲームパートに関しては、ノベルゲー以外のエロゲをほぼやって来なかった自分としは新鮮さもあって物凄く楽しめました。
正直 絵とエロ目的で買った面が大きかったのですが、予想外にハマってしまいましたw

ただ全体的な完成度が高い分 細かい減点ポイントがいくつも見受けられたので、それらを考察にて書いていきたいかと思います。 若干辛口になるかも…











考察

ゲームシステムについて
本作では、大きくわけて3つのパートでゲームを進行していきます。


まずは、ヒトカリパー
メインキャラ達を使って物資や人材を奪うパートで恐らく一番時間をかける部分だと思います。倒せない敵などもレベルを上げればどうとでもなりますし、特定の作業をしないと絶対倒せない敵などもいないのでストレス無く進める事が出来ました。

終盤になってくると防御バフを張って威力の高い全体攻撃うっていれば大体どうにかなって飽きがくるのと、MPの仕組みが理解しづらく、いきなり技の威力が激減して戸惑うのが難点といえば難点でしょうか……



続いてハルウリパート
これは、個人的には少しイマイチでしたね… ハルウラレ系と銘打っていますが、ヒトカリに比べ優先度もそこまで高くなく、メンタルが減少に比べ増加させる手段が乏しいためストレスが溜まります。 一応 有用な個性を集めればメンタル減少を0にする事は出来るようですが、それをする手間があるなら、とっととレベル上げをした方が吉
中盤になるとハケンで大体どうとでもなるので、尚 ハルウリを行う意味が薄くなってきます。 自分も積極的にハルウリを行なっていたのは資金不足になりがちな序盤とアンエピックで武器ランクを一気にあげる時だけですかね…
あとはヒロインのハルウリシーンとかあっても良かったかもですね〜ポルノは確かに1シーンありますが、もともと非処女設定なので喪失感が薄くてイマイチですし。



最後がアジトパート
ここでは、人材の育成や仲間のステータスチェック、ショップでのアイテム購入など色んな事が出来ます。
基本的にはわかりやすいUIで良いのですが、親密度を挙げた際に見れるエピソードがランダム臭かったり、ショップで購入出来るアイテム量と消費が見合ってなかったりと不満はちょくちょくあります。



全体の流れとしては、ヒトカリで人材をGETしてハルウリでお金を稼ぎ有用なアイテムをショップで購入しつつ、ヒロインエピソードを消化
またヒトカリへといった感じでしょうかね〜 この点は分かりやすくて非常に助かりました。












ストーリーについて
世界観や雰囲気の作り込みは、凄く良かったです。登場するクラン&キャラも

「ナユタ」 カラーギャング 総合力
「フラット」 半グレ 頭脳派
「東雲派」ヤクザ 武闘派

等々、それぞれ違ったコンセプトが見られるのは好印象です。 ただちょっとクランの数が足りないように感じたので、もう1つぐらいあっても良かったかもですね。

舞台設定やキャラデザも主人公勢率いるナユタに準じて、原色多めの塗り、秩序に隠れた混沌が見え隠れする街
ディストピアものらしく、その世界では、主人公側が悪とされるのも王道で良いです。(もっとも本作に関しては、一般的に見ても悪とされる行為をしているわけですが…)


しかしながら肝心のストーリーは少し失敗してたかな〜といった印象です。
伏線を散りばめる割にはあまり回収されていなかったり、逆に伏線無しで割と重要な事件が起きたり等
例を挙げるとするならば、ジョーカーが被験体となっていた抗体の件やクマの姉
関係 外人の思惑やら呂布のドーピング描写 ザッパが亜総義の関係者&ミストリナの裏切りなどでしょうか。

ザッパなんかは中終盤に何処かのクランに裏切りものがいる伏線があったんですから、変に裏をかいてミストリナにその役を充てがうよりザッパでよかったんじゃないかなとか思ったりします。



伏線に抜きにして全体の展開としても割とワンパでヒロインが単独行動or攫われるの繰り返しで、かなりの大味シナリオ
終始 敵対していたフラットが最後に助けてくれるなどの王道展開もありましたが、演出が今ひとつでおぉおお!!感が全くありませんでした。 せっかくゲームシステムとリンクしたストーリーなんですから、強制負けイベからフラット登場とかのが良かったんじゃないかな?

とは言え印象に残るシーンもあったのでライターの力量が無いってわけじゃないと思うんですけどね…(ムラサキの「お前は悪すぎる」や品須の「30はお姉さんや」のシーンなんか特に好き)
まぁゲームパートありきなシナリオなんでヒトカリでレベリングとかしてるとプレイ中は気にならないのがマシな点かな











エロについて
エロは基本的に
主人公であるクマとヒロインの絡み
BADEND&救出が遅れた際の陵辱
ユニークヒロインのハルウリ

この3種類で構成されていて一部コレに属さない、ポルノ派遣やミストリナのHシーンなんかが数個あります。


ただ数が多い代わりに一つ一つが短く薄味なのが頂けないかなって思いました。ユニークヒロインのシーンは色んなシチュがありますが、元となるキャラ設定が殆ど無いに等しいので、うーんといった感じ…

ハルウリの感想でもちょっと触れましたが、メインヒロインのハルウリパートあっても良かったんじゃ無いかなとか思います。ぶっちゃけユニークヒロインはいらないかも。その分ザッパ 虎太郎とヒロインの絡みとかあったほうが全然アリですね〜個人的には…
もともと軽い寝取られ系っぽい評判聞いてたんで少し肩透かし エロ重視でやるもんじゃ無いかな?










総評
[総評]
世界感及び設定や雰囲気は抜群に良く
キャラも魅力的でゲームシステム特にヒトカリパートはかなり考えられたバランスです。総合点も非常に高い!
ただ良い点が目立つ分 悪い点 イマイチな部分なども見受けられます、特にストーリーなんかは改善点がいくつもあったり… エロは個人差によりますかね〜自分はもうちょっと過激にいっても良かったかなって思いました。

総合的に見たら結構高ポイント
メーカーの頑張りが伝わってくる作品でした!

蜜柑 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
作中の主人公が描く物語を追体験するという、一風変わった設定の本作品
今でこそちょくちょくある構成ですが、発売当時の2001年では、かなり珍しい事が伺えます。 中々にこだわって作られたのか全体的に見れば佳作〜良作といった具合ですが、要所要所に名作たり得るオーラを感じる事が出来ました。
世界観が全く違う3作(現実編を含めれば実質4作)を楽しむ事が出来るので、飽きっぽい方でも最後までやり続けられるかと思います。 まるで何中夢の何写真みたいですねw


[評価点]
シナリオ:B
キャラ:B
ビジュアル:A
世界観:S
演出:B+
音楽:B
オススメ度:B

総合点 72点



感想
大手を振って面白い!と言えるものではありませんね… 変わった構成ありきといった感じです。

蜜柑は「病床にて」「怨毒の塊」「いつわりのおとこ」 計3つのエピソードを進めていく方式をとっているのですが、基本的にどれか1つだけを読み切る事が出来ず同時進行になってしまいます。 それ故に主人公の蜜柑への没入感や取り込まれていく描写を読み手側が実感出来ないのが難点だと感じました。
またトゥルーEND以外のオチがほぼ一緒なのも気になりました。せっかく3つの話を用意したのですから完結させる話によって現実編のENDを変えるなどをしてくれても良かったかな感
ただ当時としては斬新なシステムや繭実関係は目を見張るものがありますし、3つの話も序盤は正直動きが少なくつまらないですが、中盤過ぎたあたりから一気に展開が動き面白くなっていきます。特に病床にてのクローンのくだりは個人的に凄い刺さったのでコレをそのまま1作品に仕上げてくれても十分通用しそうだと思いましたね〜

なんだでしょうね… 期待以上でも以下でもない、想像していたのとほぼ変わらないものに仕上げてくれたなって、そんな感想を抱きましたw













考察

テーマについて
メインとして据えられているテーマは「未練への決別」であると自分は考えました。
病床にてでは、希目線での決別(過去に別れているクローン体たち)が表現されていましたし、怨毒の塊では繭実の呪い黒塊家と決別しています。 現実でも、そもそもの蜜柑の存在が主人公の希望、望みであり それを完結させ前へ進んだ事からも、過去のトラウマを腐食している事がわかります。

そういった意味で異質なのは、いつわりのおとこですかね… この話に出てくる主人公は記憶喪失で過去を持っておらず、繭実&希も似たような状態です。おまけに結末も別れや脱却とは正反対の終わり方でした。どちらか消えるはずの運命を変えて2人を1つの存在にするのは決別とは真逆の終わり方と言えますね〜
ですので、これにて関してはイレギュラー的存在 あえて真反対のテーマを描くことでメインを際立たせているのだろうと予想しました。 蜜柑を完結させなかったラスト BADENDのHAPPIYEND版とでも表現しましょうか。未練(願い)を抱いたままのラストという訳です。












繭実と希について
まず繭実の正体についてです。3つの話に異物として登場してきた彼女ですが、答えはシンプルで現実世界で主人公である素(はじめ)が過去に出会って仲良くなり そして離別した少女が元ネタです。

現実での繭実に関しては描写が少ないのでアレですが、
繭実と素出会う→仲良くなった繭実に素が自作小説をプレゼント(この小説名が虚なる器となる)→繭実が病気で死亡→仲良しの友達を失ってしまいショックで繭実に関する記憶を失う(この際 虚ろなる器も渡す相手がいなくなり未完に)→高校時代 先生と出逢った素は、既に繭実を失った後で、そのせいで無気力状態だった。 以降蜜柑本編

こんな流れかなと推測出来ます。一応先生が繭実の存在を認知しているので、記憶障害になったのは高校の途中からかも…
ですので、3つの話に登場する繭実は主人公が避けたい現実 記憶を消してまで忘れたかった思い人の死というわけですね… 故にイレギュラーとして出てくる繭実に対して無意識の内に拒絶反応を示していたわけです。


続いて希についてです。
希の正体は名の通り、「望み」 要するに素の願望が具現化した存在です。ですので その他の登場人物にモデルたる元ネタがいるのに対し希はオリジナルの存在でありハッキリ言ってしまえば単なる舞台装置に過ぎない訳ですね…
もっとも『『完全に』』オリジナルかと言えばそうではないのかもしれませんので次はそちらについて考察していきたいと思います。











繭実と希について②
上で繭実はトラウマの具現化、希はオリジナルの存在と言いましたが、果たして本当にそうなのでしょうか?

怨毒の塊やいつわりのおとこでは、双子 相反する存在等 少なからず繭実と希を同一無いし近しい存在とするような表現がなされていたように感じます。

では、希も実在した繭実が元ネタなのかというと疑問を生じます。記憶を自ら封じた主人公がわざわざ繭実の死を思い出すような情報を出さないはずだからです。つまり性格面などの小説という媒体にて情報の大部分を締める部分はオリジナルである可能性が高いです。
要するに現実にいて死んでしまった繭実の性格は、物語内の希とは真逆の可能性が高いと言えます。(明るい、儚げ、お淑やか等では無く イレギュラー扱いの繭実に似た活発 男勝り ヤンデレ気質?であった可能性が高い)


では、希の中にある繭実要素はなんなのか?
私は見た目であると考えました。希の見た目は、3つの話 全てで統一されたロングヘアとなっています。 逆に繭実はショート ロング ポニーテールとバラバラで安定しておらず、顔つきもそれぞれ大きく無表情 ホラー顔等 それぞれ異なっています。元ネタがいるのに、こうも不安定なのは不自然です。(現に元ネタのいる他のサブキャラも見た目は全て同じとなっています。)
即ち、こと見た目という一点に於いては希の元ネタが繭実(現実)であると推測できます。 見た目という同一要素があるため作中でも繭実と希を同一視する描写があるわけですね。過去回想のCGでは一見ショートカットのように見える繭実(現実)ですが、恐らく後ろで縛ったロングヘアでは無いかと私は考えました。













最終的な結論
今から書くのはこの記事を書いている途中で、蜜柑=未完という言葉遊びに気がついてたので急遽付け足した考察です。
(恥ずかしながら、プレイ中は全く気付かなかったですw 散々 虚ろなる器は完結していないと描写されてたんですけどね…)

まずタイトルが蜜柑(未完)の意味する事について考えてみましょう。
実は終わったと思われていた、「病床にて」「怨毒の塊」「いつわりのおとこ」の3作は完結していなかった…なんて事は無く ストーリー通り全てエンディングを迎えていると思われます。
では何が未完なのか?それは蜜柑という作品が未完 終わってないのです。
結末を迎えたのは、あくまで[虚ろなる器]であって[蜜柑]ではない、現実の素 繭実の死を乗り越え3つの物語の結末を描いた男の物語はまだ続くと言いたいのだと思いました。

要はめちゃくちゃ お洒落にした俺たちの冒険はまだ続いていくぜ!です。 最後の最後に伝えたかったのが人生に終わりは無いなわけです。良い終わり方ですね〜 個人的にすごく好みです。









総評
[総評]
凄い面白いわけでも、目立つシーンがあるわけでも、尖ったごく一部に刺さるシナリオでもありませんが 何処かじんわりと染み込むような作品です。
知名度的にも結構知る人ぞ知る的な感じで一定数の評価を得ているのも頷けます。 今回も考察を書いててとても楽しかったですし、こういったエロゲがこれからも発売してくれたらなと思わせてくれる一本でした。

アオナツライン 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
発売したから、メキメキと評価点が上がっていき、それと同時に値段も上がっていった、戯画の当たり作品。王道中の王道を行く舞台設定とシナリオで小手先では無い真っ向勝負で高評価を得たのは素直に好感を持てます。
2021年現在でも若干プレミアゲーに片足突っ込んでる点からも一過性のものではないのがわかります。


[評価点]
シナリオ:A-
キャラ:A
ビジュアル:S
世界観:A
演出:B+
音楽:A
オススメ度:S

総合点 83点



感想
例えるならTHEど安定って感じの作品でした。 これやったらウケるんだろー?を実際にやって実際にウケた的な

内容もパッケージからの想像通りで、青春 もとい青夏の学生恋愛で思春期らしい悩みから来るちょっとしたシリアスとイチャラブ 前編通しての爽やかな雰囲気で進んでいきます。 でっかい大穴狙いじゃなくてちょこちょこ点数を稼いでいくタイプですので万人ウケもしやすいのが良いですね〜

自分も基本的には加点部分しか無いんですけど、一点気になった点が…
考察でも書くつもりなんですがテーマ性を重視するあまりの結末の弱さだけが残念でしたね。 後味悪し…とまでは言いませんがモヤモヤしたものは残るラストです。(特に唯&ことねルート 結局どうなったんって思ってしまいました。)


まぁ本当にこの点ぐらいしか大きく気になったのは無いですかね??(千尋の家族関係や主人公&海希の小学生時代の描写不足ぐらいかな?)
人気あるのも頷けるなって感じの内容でした!!!












考察

テーマについて
本作のテーマは「変化と前進」ですね。明言されてたのは海希ルートですけど他2人のシナリオでも、このテーマを軸に書かれていたかと思います。



先ずは「変化」について
海希は仲良し3人の解散、唯は転校、ことねは、アイドルを目指す…
ストーリー内で変化についての描写が多く見られました。(この他にも中学生時代の幼馴染と関係性や学園デビュー、決められたレールに自ら戻る等々 複数あります。)

次に「前進」
これが本作の難しいところ テーマが変化だけだったら楽だったんですけどね…
何が難しいかというと、アオナツラインのライターさんは、この前進という部分に大分こだわりがあるのか結末を描くとそれが到着になってしまい、進みが止まってしまうと考えているみたいなんですよね…

これが感想でも述べた気になった部分に繋がってくるんですけど、作中で述べられた問いに答えを出していないんですよ。上でも書きましたが答えを出したら歩みが止まる事になって進行が止まると。
ですから、ことねは結局あれだけ努力したアイドルデビューが出来たのか不明ですし 主人公は唯の隣で歩み続けられたのかも不明 千尋がバスケで全国大会に出場出来たのか? 幼馴染3人が2人と1人になっても問題は無かったのか?その結果は? 全部全部 分からないんですよ。 だってそれを描写したらそこで物語が完結 終わってしまう。アオナツ
『ライン』 が途切れてしまうんです。


結果、唯 ことねルートでは雰囲気としては爽やかスッキリなのにストーリー的に消化不良気味になってしまっているわけです。勿論ありがちなおまけストーリーや後日談などもゼロです。
諸刃のつるぎですね〜
テーマを取るか 後味を取るか ライターさんは前者を優先させたようですが…












海希ルート ラストについて
[テーマについて]で述べた ラストのモヤモヤ感を巧く解消したのが、海希ルート。
ここでは、最後に物語が始まる前 夏では無く春 4月時点でのキャラの視点にて締めくくります。 出会う前 最初の更に前 ラストにスタートを持ってきたという事です。

いやー本当に上手いことやったなって思いました。テーマ的にゴールはダメでもスタートは大歓迎なんですよ。結局何も解決して無いですけど、他2人と比較すると格段に読了感が増します。
読み手側は起こる事を全て知っていますから、キャラ視点での思いと未来を照らし合わせて今後の変化と進行に再度浸れます。良い締め方!













気に入った点について
細かい加点が多いと称した本作ですが、その中でも個人的に特大花火を打ち上げた部分があります。

それが中学時代の海希の心理描写 特に主人公との仲を友達にからかわれてキレたシーンです。 ここでの表現は本当に上手く、内心 好意的でありながらも思春期入りたてであるが故の異性への距離感が掴めていない所や恋愛への恐怖がこれでもかと詰め込まれています。海希が主人公&友達にキレた理由 たまたま幼馴染になっただけ 結局コレも正しいんですよね。 その大切さに気づいていないだけで…
海希も主人公がもしもクラスで目立つ立場だったら対応が変わっていたかもしれない点を良い。 好きなんだけど、クラスで目立たない所謂インキャよりの主人公とくっつくのが恥ずかしい 高校時海希ではあり得ない感情がテーマである変化を彷彿とさせます。

だからこその小学校時代の描写も必要だと思うんですよ。 高校時のギャップで読み手側を殴っていく 疎遠になった部分で殴ってくるのもアリっちゃアリなんですけど、やっぱ 仲良し小学校時代→疎遠中学時代→からの拒絶と
この流れが最高にあのシーンの良さを引き出せると考えますね。というか全体的に過去編がボリューム不足 今ですら個人的評価を爆上げさせてる一因ですから、もしココがもーっとしっかり書いてくれていたら本当に神作レベルだったかも… 惜しい











最終的に伝えたい事
最終的にライターにとっての「変化と前進」とはなんなのかについて考えていきます。

まず変化は良いことなのか悪いことなのか?作中でも変化で仲良くなっている一方疎遠にもなっています。 つまるところ変化とはした方が良い しない方が良いと言った現象では無く「「しざる終えない事」」なんだと思います。
嫌だ嫌だと思っても結局きてしまう事実 それが変化です。ならどうするか、そこで重要なのが受け入れ前へと進むことというわけです。 変化を恐れず自分の望む未来を手に入れるため今を精一杯全力で生きる。次のステップへと進む!これがライターの伝えたかったことなのかと思いました。











総評
[総評]
自分は、どちらかといえば終わりよければ全て良し派なので、アオナツラインのような最後が尻すぼみ系は評価が低くなりがちですが、そこを過去編でカバー
最終的に良作で落ち着いた的な感じですね〜
内容的にも初心者向けですし、近年パッとしない戯画としては、かなり頑張ってくれたかなって… 結構満足しましたw

わたのそこ、おきつみかみの 九段坂怪奇叢書 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
サークルねこバナナから出た同人 伝奇ノベルゲー Omegaシリーズと違って単発モノ(の予定らしい…)なのでサクッとプレイし終えられるのが利点
Omegaや或るファのような小難しいポエムや意味不明な造語によるやり取りが殆ど無いのでサークルの雰囲気を掴むにはオススメの作品です。
結構短めで2〜3時間ぐらいで終わる感じでした。

[評価点]
シナリオ:B+
キャラ:B
ビジュアル:S+
世界観:A
演出:B
音楽:A
オススメ度:B

総合点 75点



感想
目立って面白い!って言える点は無いけど全体を通してのモチーフやテーマがずば抜けてセンスを感じた作品でしたね〜
現実の民俗学でも良く聞く、人魚伝説や実は怖い子守唄なんかを巧くストーリーに落とし込めてたかなって感じ
個人的に良いと思ったのは最終盤に出てきた、斬首台と通常の鳥居を混ぜ合わせたようなデザインの鳥居ですかね。これだけでもう一個エピソードかけそうなぐらいワクワクさせる設定!

残念な点はボリュームの少なさによる駆け足気味なところ… 登場人物が次々と死んでくっていう展開はいいんだけど、死ぬスピードがマジで早くてあれもうもう?って感じで置いてけぼりくらいガチ……
もうちょい尺とってキャラ付をしっかりしてくれたら死んだ時にあーってなるんだけどなぁ〜
磨けば光りそうな作品だけに残念











考察

人魚伝説について
本作におけるメインとなるテーマが人魚伝説です。ここでの人魚はありがちな不老不死の源や半人半魚としてでは無く、どちらかと言えばマイナーな予言獣として描かれていました。 予言獣で有名どころだと、人の頭を持った牛、「件」やら疫病を予言する「アマビエ」そして今回の元ネタであろう、女性の顔を持った魚である「姫魚」なんかがいますね。

これ以外にも人魚姫伝説の声が出ない設定やら、現代妖怪ことヒトガタ&ニンゲンなんかもモデルにしていそうです。


これらを組み合わせて、声を手に入れ(生贄としての人首を使い)人々に予言を行う人魚として本作に登場しているわけですね。
予言獣の多くが人面、人魚姫伝説の人魚は声が出せない、生贄の定番 人首を混ぜ合わせたのはセンスを感じました。元々は首が無いという設定が本当に面白いですよね… 一応自分なりに調べてみたんですけど、首なしの予言獣はいなかったので本作のライターオリジナルっぽいです。












首無き魚について
作中にて首無き魚と少女が恋に落ち駆け落ちする、おとき話が登場しますが、この伝承の意味について考えていきます。

まぁ十中八九、首無き魚=海からくるもの(アリエたち人魚を作った深海文明)ですかね。 伝承を説明する際に「首無き魚=エイに酷似」という描写もありましたし、EDムービーでの大トリを飾る 海からくるものらしき絵もエイっぽく描かれていることからも分かります。

結婚した伴侶である、少女の故郷を災害から救うために人魚を差し向け予言を伝えるといったところでしょうか?
まぁその災害の一部が自分たちのせいとはいえ…












人首について
首を切るという行為が作中にて、多く登場します。
首無き魚のおとき話でも少女の首を切って駆け落ちしますし、そもそもの本人も「「首無き」」と表現されています。
その他 登場キャラの過半数が首を切られ殺されています。 地元のお土産でも人首と… 更にはエピローグでは斬首台に似た鳥居まで出てくる始末です。
では、わたのそこという作品における首を切るといった行為はどういう意味を持つのか?

この問いについて重要になってくるのが、最後の最後 斬首台鳥居のある村に伝わっている子守唄です。
頭(こうべ)、頭(こうべ)よこせ〜という歌詞で本作品のテーマソングにも使われています。そして一見残酷なこの歌詞も正しい意味は全く真逆で



「「なんと愛しきものよ」」



このような意味合いを持つのです。
この子守唄は海からくるものによって伝わったものであるならば、つまるところ首を斬る=愛情表現 こうなるわけです。

元々首無き魚と表現されている生物ですから、彼らにとって首は身体構造的に重要では無いのかもしれませんね、人間が髪の毛を切って遺物にするような感覚なのかもしれません…












エピローグの意味
エピローグでは、アリエらニギこと人魚の伝承がある別の村についてのレポートが登場しました。
そもそものタイトルが九段坂怪奇叢書ですし主人公である九段坂山彦くんの怪奇叢書シリーズはまだまだこれからだぞという事でしょうね。オカルト系の調べものをしつつ、いなくなってしまったアリエを待つのでは無く、自ら動いて探し出してやろうといった意思が伝わってきます。
俺たちの戦いはこれからだENDではありますけど、最後に希望を見せてくれる終わり方は良いものです。










Omegaシリーズとの関連
まず毎度お馴染み “ねこざんまい“ 経由での同一世界観が示唆されていましたし、「空は天狗、陸は猫、そして海の人魚」とのテキストもあったのでクロスオーバー作品が出るのも期待出来るかもですね〜
なんにせよ次の新シリーズは天狗テーマで確定しそうですし、いくらでもエピソード作れそうなんで、わたのそこも続編がありそうですね〜 楽しみです。












総評
[総評]
本当に読みやすくなっているので人に勧めやすくなっているのが一番の評価点ですかね? 或るファ グザイは、相変わらずなので本作は意識して簡単にしてそう…
その分トゲが無くなって爆発力も少なくなったけど単発の短編ならそれでも良いのかな〜って感じの作品でした!

仄暗き時の果てより 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
ここ数年で復活したムーンストーンのシリアスもの ライターはお馴染みの呉氏です。
所謂 勝負してるシナリオでラストのトゥルーENDまで進めてもおおっぴらにハッピーENDとは言えない終わり方でした。 基本的にシリアスと言えど、最後の最後には綺麗に締めるシナリオが多い呉氏としては珍しいかもですね。明日出逢った少女ですら、それなりにスッキリした終わりかただったのに対して本作はかなり後味悪いというか消化不良感凄かったです…


[評価点]
シナリオ:B-
キャラ:A
ビジュアル:A+
世界観:A
演出:B
音楽:B+
オススメ度:B+

総合点 73点



考察

元ネタについて
本作は、ラヴクラフト著の小説「クトゥルーの呼び声」及びそこから派生した2次創作「クトゥルフ神話」をオマージュした作品となっています。
自分自身はクトゥルフ神話に関する知識はほぼゼロに等しいですが、それでも要所要所で元ネタがクトゥルフなんだろうなと思える描写を感じ取る事が出来ました。

基本的に元ネタありきでシナリオが作られているので、注意が必要かもしれません、今回はできる限り考察を書いていきますが、なにぶんほんとうに知識皆無なのでご了承を…










構成について
本作は大きく分けて4つのパートで進んでいきます。

まず始めが「ゾンビ編」
序盤のいきなりゾンビに襲われ、主人公が最初のループをするまでの部分です。変にこんがらがって無い分 シンプルなパニックホラー的な面白さがありました。


次が「ゾンビ事件解決編」
ループを繰り返して、事件が起きたきっかけや根本的解決策を主人公が探していく部分、このパートは古きものや、ショゴスクトゥルフモチーフの設定が多く出てきていました。


続いて「ヒロイン個別ルート編」
ヒロインである、恵里と駒子の個別ルート部分 基本的にはイチャラブ Hシーンメインでヒロイン毎のシナリオ変化は殆どありません。 終わり方もほぼ一緒でした。


最後が一番難解だった「由乃視点編」
ぶっちゃけ説明不足の上 世界線もめちゃくちゃなので下手な考察になってしまう事が分かりきってますが、 今回はこのパートをメインに書いて行きたいと思います。









世界線の整理
本編で、由乃はいくつもの世界線移動をしており、無数に可能性があることを示唆されていますが、ここではその中でも重要な世界線を確認していきます。


① 京子失踪世界線
京子が主人公を殺して失踪する世界線



由乃死亡世界線
由乃がキノコ採りの際 事故で死んでしまった世界線
①とは逆で京子を殺す事で主人公が生き延びている。


③ 本編世界線
メインとなる世界線でゾンビ編、ゾンビ解決編、個別ルートの舞台となる時間軸です。
終盤で分かるがいくつもの時間が絡まっており、可能性が収束するまでは、京子が死んでいるし失踪している、由乃も死んでいるし生きている等 不可解な認識となる。


④ オリジナル由乃世界線
③の世界を作るきっかけとなった、由乃が誕生した世界線
この世界の由乃は京子と見た目が似ており、康という生まれてこなかった兄の存在を認知している。京子はこの時間軸でも康一と付き合っている描写がある為、康≠康一となる。



・整理
③の世界は、①と②が混ざりあっていると推測できる。(描写的にもっと多くの世界が混じり合っているとは思うが、恐らく主となっているのは、この2つ)
①では主人公が②では、京子と由乃が死んでいる、その為京子の生死、由乃の生死、主人公の生死がルートによってあやふやになっていると言える。










本編世界線を作るまでの流れ
世界線移動の能力を持った由乃(京子と似ている)誕生 兄である康は誕生せず

生まれてくる筈の兄を心の底で気にかけながら、転校してきた京子と仲良くなる

京子 康一を殺し失踪(康一≠康)

親友を失ってしまい心の隙間を埋めるために世界線移動開始

様々な可能性を見るが、どんな世界でも自分が兄と共に存在する世界線は無いとしる。(ただし由乃の見た目が京子と似ていない場合は存在可能)

どんどんと共存できない兄に対しての思いが強くなる

①である京子失踪世界線へと飛び 失踪する前の京子を食べて恋心を手に入れる。

①の世界を元に本編世界線である③を作成

以後本編



・整理
まず条件として、康と由乃(京子似)は同時に存在できない・康一と康は全く別の人間というものがあります。

これは本編世界線でも絶対的であると考えると、由乃は自分の兄とは全く関係の無い主人公(康一)と思い合っていることになり、これでは生まれてこなかった兄に対する思いが大きくなっていった事と矛盾してしまいます。
そこでいくつかの説を考えてみました。



説①
主人公≠康、主人公=康一とする。
オリジナルの由乃が生まれた世界線の時点で、既に兄とは全く関係の無い康一に惹かれていたというもの。
本編世界線由乃は主人公と兄妹では無い発言していたので、可能性は十分ある説。


説②
主人公=康とする。
宿った肉体が由乃(京子似では無い)説
正直本作のテキストのみだと由乃キャラデザ(銀髪ver)が京子似として扱われているのか、扱われていないのか分かりません。 もしも銀髪由乃が京子似では無い方の由乃だとするならば、精神は兎も角肉体は由乃なので、康との共存も可能となる。
しかしこれでは、本編主人公がオリジナル由乃世界線の記憶を持っている説明にならない。


説③
主人公=康=康一とする。
由乃(京子似では無い)に由乃(京子似)の精神が宿り、なおかつ主人公は、康と康一の混じり合った存在とする説

これならば肉体は、由乃(京子似では無い)なので康と共存でき、主人公がオリジナル世界線の記憶、そして康として成長して由乃(京子似では無い)の事故を防げなかった記憶を持つことが可能
しかし、由乃の主人公とは兄妹では無い発言と矛盾が生じる。



・まとめ
やはり一番可能性あるのが説①ですかね〜
要約するなら他人の彼氏に対して勝手に亡き兄の面影を重ねて、運命の人認定するメンヘラって事になっちゃいますねw
京子を食ったのも、本当の意味で康一に恋をしたかったからだと説明つきますし。












由乃の正体について
最後に散々本編で暴れていた由乃の正体についてです。

クトゥルフ神話の古きものの中の誰かなんでしょうけど、先にも書いた通りなにぶん知識が少ないですが、自分なりに軽く調べた結果、時間跳躍というのは、古きものの中でも行使できものが少ないらしいです。
そしてその中でも、特に力が強いのは(描写的に同じ古きもの同士だと思われる京子より格上と予想)ニャルラトホテプと呼ばれる神だとか…
こちらはニャル子様というアニメのヒロイン枠でもあり知名度も抜群なのでモチーフにするのはピッタリです。可能性としては結構高いと思われ……










総評
[総評]
本当 終盤に行くほど難しくなっていってオチもスッキリしたものでは無いんですが、どこか惹きつけるものがある作品でした。全体のダークな雰囲気とキャッチーなゾンビものスタートが良かったのかな?

決して大手を振って勧められるストーリーでは無いですけど、個人的には飽きずに進められて考察も面白かったんで大満足です。

天ノ少女 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
Innocent Grey発売のハードボイルドエロゲで、殻、虚と続く三部作最終章です。
12年かけてのプロジェクトの最後を飾る作品だけあってメーカの力の入れ具合が伝わってくるものがありました。
全体の雰囲気や、シナリオのクオリティなど何処をとっても一級品と呼べるシリーズです。


[評価点]
シナリオ:A+
キャラ:A
ビジュアル:S
世界観:A
演出:B
音楽:S+
オススメ度:B

総合点 92点



考察

全体の感想
プレイし終わって直後の感想としては、いやー流石の一言です…
基本的にこの手の長期スパンでのプロジェクトってユーザーの期待が高まり過ぎたり、逆にいつまで経っても発売する気配が無く離れ気味になったりする事が多いのですが、天ノ少女はやってくれましたね〜
格を落とさない程度の発売スパンと上がったハードルを絡め手抜きの王道展開 読み手側が望むであろうシナリオをしっかりと書ききってくれて大満足です。 自分は虚 発売ぐらいから追いかけてるんですけど、殻 なんならカルタグラからの人たちは凄い感動したと思いますね〜

あとストーリー キャラデザ 設定 世界観からBGM関係と基本的には本当に文句のつけようが無いんですけど、従来のようなHシーンを完全排除して、めっちゃオシャレな演出で描写したのは少し文句出るかもなぁ…って思いましたね〜
特に天は殻 虚と比較しても特に恋愛というかキャラ愛を前面に推してたように感じたので気にする人は凄い気にしそうだなって…

まぁ自分は特に気にならないどころか、雰囲気マシマシで多いに結構って感じでしたがw










本作のテーマについて
3部作を通して「「偏執」」をテーマに描ききっていました。
物語に大きく絡む登場人文は大抵大なり小なりこの偏執を抱いておりそれによって作中事件が引き起こされるスタイルをとっています。

本作では、この偏執をどのように扱っているのか? この問いは一貫して解き放たれるべき呪縛として表現されています。 からノ少女にとって偏執とは文字通り、破るための殻であり 去った後には何も無い虚 次のステップである天へと続くものです。
しかしながら作中で、偏執を抱えて尚且つそれを破って次へ進んだ者は数多くいる登場人物に中でも少ししかいません。
それが主人公である、玲人 第二の主人公である真崎 そして尚織ぐらいでしょうか。 後のキャラはまだ抜け出す途中であったり偏執そのものと添い遂げる事を覚悟しているように感じられました。

もっとも真崎に関しては、時間が解決してくれて自分で破った感はあまり伝わってきませんでしたし、尚織もなにぶん抱えているものの描写が少なく偏執自体も大した事では無いように感じるので、本当の意味で瑠璃の鳥として殻を破って天へと登ったのは、やはり玲人だけなように感じます。
(真崎&尚織もそれぞれの天国というEND名から、殻を破って天へと進んだのは確かなのでしょうが…)
しかしながらラスト 成長した瑠璃、色羽が主人公へ依頼するシーン 長いストーリーの起源となる母である冬子と同じ依頼をした部分から考えるに世界線によっては、また玲人が「「パラノイア」」を抱えてしまう可能性が高く思えちゃうのは少しあれですね… 尤もそれが、からノ少女という作品なのでしょうが。










推理パートについて
続いて、殻から受け継がれてきた偏執と双璧をなす主題 というかメインの部分であるミステリーについてです。
これは特に穿った展開も無く王道も王道といったものでした。

事件の犯人もストーリーを進めていれば誰でも察する事が出来るようになっていました。捜査パートでもまだ調べていない部分があると終了できないようになっていたりと、殻時代と比較すると圧倒的に難易度が下がっていたので ある程度の自力攻略も可能だと思います。
ただまぁ一部 証拠の提示場面やグランド、トゥルー等に入るためのフラグ管理などは攻略サイト見ないとシンドイかもですが…










Hシーン撤廃について
ここは思い切った事はしたなと思いましたね〜 1週目の時点でそれっぽいシーンが一度も入らないので妙だとは思いましたが、まさかのHシーン撤廃でしたからねー

とはいえ一応は18禁な訳ですし、それっぽい演出はありますが短く数も少ないです。(ステラ 百合カップル 紫ぐらいだったかな?)
殻 虚は割とHシーンにも力入れてましたしラストって事で今までお預けだった紫シーンとかも期待してた人多そうだしで多少批判はありそうかな〜って…
個人的にも1、2シーンぐらいは従来のHシーンがあった方が緩急ついていいかなとも思いますしね〜









悪かった点
悪かった…とまでは言いませんが多少気になったのはキャラデザですかね…
成長後紫とかもなんかウーンって感じでしたし、一番思ったのがグランドルート終盤 結婚式の描写に入ってからです。ここでは一気にハッピーEND風になったので絵のタッチも少し変化して柔らかな印象を受けました。そのため 今までのどこか暗い塗りと比べて少し違和を感じてしまいました。
玲人が拳銃構える場面やトゥルーラストの冬子と色羽が重なるCGなんかの方がからノ少女シリーズらしいかなと…

あとは百合がやたらプッシュされていた点もですね。 シナリオ的に重要な訳では無いのにも関わらず殻 虚に比べ、如何にもな描写が多いなぁってなりましたね〜
これについては理由はちょっと分からなかったかな… 偏執の一部として見ても 他と比べて力の入れ具合がやや重めというかなんというか…










総評
[総評]
十分名作といっても過言じゃ無いクオリティ! ハードルを高く設定してそれをしっかり乗り越えるって簡単そうに見えてなかなか出来る事じゃ無いです…

願わくばこれでシリーズ終了してほしくない気もしますが無理だろうなぁー
トゥルーラストで繰り返す 輪廻が仄めかされてたんで、もしかしたら同一舞台色羽ヒロインの新作ならありえるかも?
なんにせよ次回作への期待が高まりますね。



あと余談ですが、殻 虚 天の全てに登場していて尚且つ悲惨な目にあっていないのって、自分が把握している限りだと 歩 山ノ内先生 夏目さんの3人(夏目さんはカルタグラからのゲストキャラ扱いかな?なので次回作にこの3人のうち誰かは絶対出そうな気がしますね〜

というか本当に色羽ヒロインの続編来たら間違いなくラスボス枠は愛美でしょうね〜 最終盤に明らかな匂わせ枠としての登場でしたしね〜
後はもともとマトモな人間が偏執によって狂ってしまう殻シリーズの対局として、もともと狂っている(サイコパス愛美)が努力よってマトモになったシリーズってのも面白そうですね〜 その場合は愛美主人公かな?

どちらにせよ次回作への期待が高まります!

サクラノモリドリーマーズ2 感想

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作品概要・評価点(ネタバレ無)

[作品概要]
ムーンストーンから出たサクラノモリドリーマーズの続編です。
2と銘打ってはいますが、実質的な内容は続編というよりファンディスクに近いように感じました。

ただ、サクラノモリドリーマーズ初代にて実装できなかった、まどかとのイチャラブ+Hシーンを導入しつつ、それらが単なるおまけにならないように上手いことストーリーが練られていたのが印象的でした。

[評価点]
シナリオ:A
キャラ:A
ビジュアル:A
世界観:A
演出:S
音楽:B+
オススメ度:A

総合点 84点



考察

構成について
サクラノモリドリーマーズ2では前作共通ルート終了時点での続きとまどかが生きている世界線を交互に描写していくといった構成になっていました。

どちらがどちらの世界線のシーンなのかわからな無くなる事はない(基本的にまどかが登場するので分かりやすい)一方でどうしても盛り上がった部分でのぶった切り世界移動が起こるので、中だるみを強制的に起こされているように感じてしまいます。

ただまぁ この同時進行形式も最終盤で真価を発揮してくれますし結果的には良かったかなとは思います。
個人的には同ライター作品の明日出逢った少女を思い出せたので好印象です。(場面の理解しやすさは圧倒的に本作ですが…)










本作のテーマについて
2でも1と同様にわかりやすいテーマが提示されていました。そのテーマとはズバリ「7つの大罪」です。
1のテーマが「異常性癖」であり忌諱すべきといった点では共通点かもしれませんね。
まず以下にどのような部分が7つの大罪と合致しているのか章ごとまとめてみました。


・1章 暴食
指扇母が赤い夢で怪物化した時の異常な食欲はわかりやすく描写されていました。


・2章 憤怒
生徒会長である根津は、憤怒かなと思われます。 他の敵キャラも大体は怒りをあらわにしてましたが、文字通り顔を真っ赤にしている立ち絵は根津だけですしね…


・3章 色欲
指扇雪絵&指扇父
こちらも暴食に続きわかりやすく表現がされた大罪で完結に言えば義父から性的虐待です。


・4章 傲慢
コレは赤い夢内で何もかも自分の思い通りになると思っていた矢内原の行動そのものですね。 何気に一番嫌いなキャラかも…


・5章 怠慢&嫉妬
1人の人物に2つの大罪がテーマとして描かれていました。
勇人人格では怠惰(作中にて見てるだけでは無いと雪絵からフォローはされてましたが基本的には傍観者ですし、怠惰枠であると感じました。)
嫉妬は勇人に取り憑いた子供の霊
見てることしか出来ず、実際に行動できるものに対しての嫉妬が作中で描写されていました。


・その他 強欲
強欲が一番悩みましたね…
これといったキャラがいないので候補としては主人公か兵藤どちらかかな?といった具合
主人公なら、まどかを求めるあまり別時空への穴を開けてしまうほどの欲望
兵藤なら両目をくりぬいてまで途切れぬ殺人への欲望といったあたりでしょうか?どちらかといえば主人公かな?











7つの大罪について
肝心のメッセージ性ですが、前作の異常性癖に比べると本作のテーマは完全に舞台装置 ストーリーを作るに当たってのモデル的な意味合いが強いように感じました。
何か特別なものというよりはエンタメ性が重要視されてて単純な面白さでは説教臭さが抜けている分 本作のが1より上かな…










兵藤について
兵藤光興はサクモリで言うところの秀さん枠(要はラスボス)ですが、強キャラ感というか魅力で言うと圧倒的に兵藤のが良かったですw

まず立ち絵からしてジェイソン風で格がありますし、作中で一度も言葉を発しないのも機械のような不気味さがあります。それでいて子供を殺すという目的意識だしっかり伝わってくるので怖さ倍増ですかね〜


そんな兵藤ですが少し気になったところが一点ありました。
それが所長と見た目が酷似している点です。単純に所長=兵藤のミスリードということにしてしまえばそれまででしょうが、描写的にも見た目以外兵藤と所長が同一人物だとする部分は無く一貫して所長≠兵藤として描かれています。
たまたま見た目が似ただけなんですか
ね…









悪かった点
悪かったというか扱いが難しいのがラストのハーレムエンドに関してです。
それ自体が悪いわけではありませんが、問題なのが序盤中盤終盤とズーーっとシリアス調で進んでいたのにも関わらずラスト締めの時に主人公+ヒロインズのCG(ハート散りばめ)に「「「ダーリン❤️」」」発言で終わり

人によっては台無しにされたと思ってもしょうがないですね… 因みに自分は普通に吹き出して笑っちゃったので全然許せますw
もしこの面白さが意図的なものでシリアスとギャグの高低差を狙ったのだとしたらライターの思惑に引っかかってしまったことになりますね。(多分ギャグシーンのつもりじゃないでしょうが…)









総評
[総評]
基本的には前作越えの面白さ+ホラー要素の強化で文句無しの出来栄えです。
ややボリューム不足なのも続編では無くファンディスクだと考えれば全然許容範囲内です。
サクラノモリドリーマーズは三部作という情報をネットの噂で読んだのでもし本当だったら買おうかなとは思うぐらいには良かったですね〜 もし本当にサクモリ3が出るなら、まどか生存世界での話の続きとかかな? ボダッハは消えてないのでいくらでもストーリーは作れそう…
ムーンストーンにはこれからも期待ですね!

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