ヘンタイプリズン 感想
(評価点)
[評価点]
シナリオ:A+
キャラ:A
ビジュアル:B+
世界観:A
演出:A-
音楽:B+
オススメ度:A+
総合点 80点
(感想)
んー すごく率直に思った事を言うなら、ぬきたしと比較して牙が抜けたような感想を抱いてしまいました。面白い事は面白いんですけど優等生すぎるというか、演出やら展開やらキャラ設定やらから、ギラギラした魂みたいなのが感じられないなーって…
個人的に、ぬきたしの一番の魅力って勢いだけで全て覆うあのスタイルだと思うんですよね。それがヘンプリで無くなっていたのが残念でした。
ただまぁ… うん 面白かったですよ。少なくとも本作単体で見れば間違いなく名作と言えるクオリティです。
(考察)
⚫︎テーマについて
一番のメインテーマは分かりやすく「自己表現」ですかね、もっと詳細に表すなら「自己評価の仕方」でしょうか。
主人公である柊一郎の自己表現が全裸からエロゲ制作へといたり、それらを阻害する衣服がプリズンへと変化して 脱走及びアマツくんとの別れによって悲願が達成されると…
この辺の描写は非常に丁寧に書かれていたかなとは思って思います。できれば3人の個別ルートでもそれぞれに共通したテーマや目的意識みたいなのがあっても良かったかなとは思いました。 ぬきたし で言うドスケベ条約の撤廃みたいなやつですね。
あえて言うなら共通&グランドは自己表現
個別はヒロインに対する恋愛感情によって成された自己の確立と分けた感じですかね。
主人公のイマイチ読めない感情ってのがうまく調理されてて良きです。
⚫︎エロについて
この部分は明らかに劣化というか、イマイチになってたかなと感じました。
監獄 囚人を意識したのか、エッチシーンも全体的にスジっぽく硬そうな体型が多く、塗りも暗いせいか余計に尖った印象を受けました。
ヘンプリにエロは求めてない!と言われればそれまでですが、もう少し頑張れたんじゃないかなぁって…
シチュエーションなんかも変にタンパクですし、もっと弾けてほしかったですw
⚫︎コメディについて
明らかにボリュームが減ってましたね。パロディ下ネタ両方とも
その分ストーリーに余力を注いでいるので、単純なシナリオの出来では間違いなくぬきたし超えなのが残念です。
ただシュールギャグって言うんですかね、ツッコミ不在のあの余韻は本作ならではかなと思います。
それじゃチンコ詰めです…誰もツッコまないとか、生き別れの姉がエロ本に載ってるんです。ソフりんの表情のみでのツッコみとか独特の世界観って感じがしてすごく好きです。
(総評)
[総評]
良くも悪くも落ち着いたなと思う本作
個人的にはイマイチな出来ですが、よくよく考えてみたら、ぼくともや雨衣カノジョもシリアスですし、このライターさんの書くシリアスが自分に合わないのかもしれませんねw
ネットでの評価は間違いなく、ぬきたし超えか少なくとも並んでるって感じですし…
次回作はおそらくFDですし、そこで存分に暴れてほしいですね。はてさてどうなることか…