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ふゆから、くるる 感想

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 (作品概要・評価点) 

[作品概要]
はるまでくるるから始まった四季シリーズの最終作、一応メーカーからは、本作のみでも楽しめるとの発表ですが、最後の締めなどは明らかにシリーズを通しでプレイした人へのメッセージなどもあり春夏秋のプレイ推奨と言ったところ…

ミステリー+SFで面白くなりやすい題材なので発売前から非常に期待の高まっていた作品です。

 

[評価点]

シナリオ:B+
キャラ:S
ビジュアル:S
世界観:A
演出:B
音楽:B
オススメ度:B+

総合点 75点

 

 

 

 

(感想)
全体的に主張やらテーマやらが散らかってる印象を持ちました。ミステリーも超展開もSFも中途半端 タイトルのロゴにもなってOPに何度も登場する針もハッキリいって針である必要が薄いんですよね…詳しくは考察で書く予定ですが。

てな感じでシナリオに関しては今一歩佳作より、ただしイラストはトップクラスに良いですし、魅力的なキャラ付けは中々の物なので総合点は割と伸びてくれたなとは思います。

 

ただ元々人気のある四季シリーズの締めとしてはパワー不足なのでネットでの評価はイマイチパッとしないみたいですね。もっとも自分は本作しかやっていないのでそこまでのダメージはありませんでしたが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(考察)

⚫︎テーマについて

テーマが散らかってる本作ですが一応のメインテーマは据えられています。それは「男女間における性差」です。

性別に差による思考回路の違いなどがシナリオに絡めて語られてはいましたが、あまり出来が良いとは思えませんでした。作中では、男である空丘夕陽を追い詰めても暴力などに走らないかどうか、そして事件を解決することが出来るかどうかを試すために殺人事件を起こした訳ですが、そもそも別に探偵として事件を解決したからと言って男が危険では無いと証明できる訳でも 逆に解決できなかったとしても危険だと証明される訳では無いんですよね。

男の危険性を審査できる基準は追い詰められた際の行動であって事件解決そのものは然程重要じゃないんですよ。なのにも関わらずジャンルとしてはミステリーを謳っており同時にライターが男女の性差について書いた話だなんて言うもんですからこんなチグハグになってしまったんだと思います。

 

男女の性差とミステリーをしっかりリンクさせたいなら、それ相応の理由付けをしっかりした方が読み手側も意識がブレなくて良いと言えますし、主人公に探偵をさせる為に敢えてお粗末な犯行にしたと言う設定もしっかりとした事件を作れない言い訳にしか思えませんよね。

これならば殺人事件とか関係なく主人公が追い詰められた時にどうするか(例えばいじめとか)についてに重点を置いたヒューマンドラマの方がよっぽどか面白いんじゃ無いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎世界の真実について
中盤から終盤にかけて主人公及び読み手側に対してのネタバラシである世界の真実について語られます。完結にまとめるなら主人公たち=黒い針状の機械でその針を作った人類が新たな生活圏を探すために宇宙に放ったというのが真実です。

ここから一気にSFに話が傾く訳ですね。まぁこれに関しては結構良い展開だと思いました。超展開ではありますが理解しやすい設定で無理に難解ぶった表現もされていませんでしたし、しほんちゃんとの別れなんかも感動できますしね。 ただ難点を挙げるなら伏線を分かりやすくしすぎて衝撃感が薄れてしまった事です。外の世界は本当にあるのかやアルパカ、カーネーションなんかのオーバーテクノロジー等 結構ハッキリと描写されていたので、種明かしされてもあーやっぱりねという感想が先に出てしまうんですよね、どうしても…

ここら辺をもう少し隠すというか読み手側を騙すつもりで書いてくれてたら全体の評価点も上がってきたかなとは思います。

 

世界の真実と主人公たちの選んだ道に対してのメッセージ性に関しては色んな作品で擦られ過ぎてる「緩やかな停滞よりも変化を受け入れて前に進まないとダメ!」というものでした。よくも悪くも王道ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


⚫︎Hシーンについて

ここは結構好き嫌い別れそうな部分ですね。

ライターがTwitter上で百合ゲーでは無く性別をギミックにした作品と述べていますがハッキリ言ってほぼ百合ゲーと言っても良いかなって感じですかね。

作中でやたら男になる男男と連呼されてはいましたが蓋を開けてみたら、女の子にちんこつけただけなので殆どふたなり(一応両性具有では無いので正確には違いますが…)状態で男の身体になる訳でも無くおっぱいの大きさなんかもそのままです。そもそも登場キャラが男を知らないんで、Hシーンでも男に対するって感情言うよりは女(ちんこ付き)に対する感情のが全面に出てましたしね。

 

自分はふたなり属性や百合属性をそこまで持っていないのでイマイチかなぁ絵だけはめっちゃ可愛んですけどね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⚫︎雲母について

各キャラのHシーンを終えてラストの締めに入る段階にていきなり雲母なるキャラが登場します。このキャラ 一応超序盤に出てきてはいましたが、以降は登場せず更に立ち絵もありませんでした。 にも関わらず最終盤でいきなり雲母目線の描写になり一枚絵CGも用意されてオチ要因として抜擢されます。

肝心のラストはおそらく春夏秋とシリーズ通してプレイしてくれた人に対してのメッセージだと思われて自分には、あまり刺さりませんでしたが、なんでそのメッセージを伝える役に雲母が選ばれたのか全く意味不明です。シリーズやってる人にだけ分かるネタか何かですかね?どちらにしても突拍子無さすぎて、素直にずっと主人公ポジションだった夕陽ちゃんで締めるのではダメだったのかと思いました。

この雲母ちゃんの存在意味 分かる人いたらコメントで是非教えてください…

 

 

 

 

(総評)

[総評]

全体的に普通 一部お粗末といった具合で良作とは言えないですかねー 絵や演出 キャラ毎の掛け合いなんかはクオリティ高いので、そこでバランスは取れてますかね〜

結構期待してたんですけどちょっとガッカリ気味かなと、そんな感じの作品でした!

 

 

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